『やすらぎの刻~道 #70 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
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『やすらぎの刻~道 #70 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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やすらぎの刻~道 #70 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
鎮守の森で一晩中待っていた三平(風間晋之介)のもとにしの(清野菜名)は現れず、以来2人は口をきくこともなく、目も合わさなくなった。公平(風間俊介)はそんな2人を心配するが…。一方しのは、根来家を出てどこか住み込みで働きたいと考え始める。海軍航空隊に所属する次兄・公次(宮田俊哉)が久しぶりに帰宅し、公平たちは忘れかけていた団らんを取り戻す。しかし、公次の帰郷は家族に別れを告げるためのものだった…。
◇出演者
清野菜名、風間俊介、佐藤祐基、風間晋之介、井上希美、木下愛華、谷遼、デビット伊東、平山浩行
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
阿部雄一
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
(根来公平)飛行機 もう
操縦できるようになったんだ!
(根来公次)まだ 練習生に
毛の生えたようなもんだけどな。
〈公次兄ちゃんが
外地へ出動するという事で
2日の休みを取って
小野ヶ沢に帰ってきた〉
〈兄ちゃんは
何も言わなかったけど
すでに
死を覚悟してるみたいだった〉
♬~(一同)「忘れがたき故郷」
♬~
♬~(幸子)
「朝だ夜明けだ 潮の息吹き」
♬~「うんと吸い込む
あかがね色の」
♬~「胸に若さの漲る誇り」
♬~「海の男の艦隊勤務」
♬~「月月火水木金金」
♬~
なんかさあ… 俺んところだけ
やたら 根が多いんだよ。
みんな同じだよ。
♬~
♬~
♬~
まきまさひろくんの出征を祝して
万歳三唱!
万歳!
(一同)万歳!
万歳!
(一同)万歳!
万歳!
(一同)万歳!
万歳!
(一同)万歳!
♬~(一同)
「勝って来るぞと 勇ましく」
♬~「ちかって故郷を 出たからは」
♬~「手柄たてずに 死なれよか」
♬~
♬~
♬~(幸子)「起つや忽ち撃滅の」
♬~「かちどき拳がる太平洋」
(公一)ここらのわら 外して
中の腐った垂木
取り換えにゃ駄目だな。
俺がやる。
ああ。 頼む。
♬~(幸子)「いま決戦の時来る」
はあ…。
♬~
おお… 大丈夫か?
うん…。
(三平)気をつけろよ。
(幸子)ありがとう。
♬~
♬~
(爆撃機の飛行音)
(公一)ブドウ?
(荒木)そうなんだ。
麦やカボチャを作るんじゃ
なかったのか?
(荒木)それはそれで 予定通り
作付けしてほしいんじゃ。
だけど お前んとこは
桑畑だった所が
まだ だいぶ
そのまま放置されたままじゃろ。
あそこを使って
ブドウの栽培ができんかな?
だって ブドウじゃ
腹の足しにならんだろ。
犬山の旦那の使いで
来とるんじゃ。
犬山の?
わしにも
事情がよくわからんのじゃが
ある筋からの頼みらしい。
ブドウを作って
何にするんじゃ?
ワインを造る計画らしい。
ブドウ酒か…。
ああ。
今どき ブドウ酒 造ったって
そんなもの 商売になるもんか。
いや 海軍が奨励しとるらしい。
ブドウ酒を?
ああ。
ハッ… 敵を酔っ払わそうっちゅう
作戦か?
知らん。 ともかく
最初は試験的でいいそうだ。
苗は こっちで手配する。
土に合うかどうか
やってみてくれ。
そりゃあ 少しぐらいなら
植えてみてもいいが…。
頼む。
それから
今日 その会合が大崎であって
軍関係の偉いさんも来る。
しのちゃんを借りてくが
構わんか?
構わんが なんでじゃ?
しのちゃんに
この前 頼まれたんじゃ。
どっか 住み込みで働けるとこは
ないかって。
その偉いさんが
女中を探しとるんじゃ。
そっちと関係をつけとくのも
今後のためにいいと思ってな。
頼む。
♬~(三味線)
失礼致します。
(肥田の笑い声)
(犬山)馬賊ですか!
(肥田)
あの辺りの馬賊の親分じゃ。
リ… なんとかと言っておったが
あれは
ひょっとすると日本人じゃな…。
(犬山)日本人ですか。
(肥田)満州浪人と俺は見たがな。
そいつが すき焼きを
ごちそうしてくれてさ。
うまいんだ! この肉が。
(犬山)ほお…。
「うまいだろう」って
そいつが言うから
「うまいです。
これは どこの牛ですか?」って
聞いたらさ
「これは牛じゃない。
これは人肉だ」って。
(犬山)えっ…?
(肥田)ハハハハハ…!
さすがに一同 ウエッてなってさ!
アハハハハハハ…!
あんた ここの子?
この子ですよ。 この間 話した…。
ほら
おたくの女中にどうかっていう。
おお…。
そうか そうか。
(荒木)しの
肥田の旦那にお酌しなさい。
はい。
しのっていうのか。
はい。
うん! ここへ座ってなさい。
それで あの話…。
おお その話な。
有馬くん 説明してやんなさい。
(有馬)はい。
この話は まだ極秘の話なんで
ここだけの話に
して頂きたいんですが
ロッシェル塩というものを
ご存じですか?
(犬山)いえ…。
ブドウには ごく微量ですが
酒石酸というものが
含まれています。
ブドウから
ブドウ酒を醸造する時
ブドウ酒の中に沈殿する
カスにも
貯蔵する酒樽の周りの壁にも
白い小さな結晶体が生じます。
この酒石酸は ブドウ液の中にも
搾りカスにも混在しますが
この酒石酸を
粗酒石といいまして
これに
加里ソーダを化合させると
酒石酸加里ソーダという
少し大きな結晶体が
精製されます。
これが
ロッシェル塩と呼ばれるものです。
(犬山)ほう…。
このロッシェル塩には 音波を
すばやく捉える特性があり
ドイツでは
すでに これを利用して
音波防御レーダーを開発し
艦船に装備して
潜水艦が
魚雷に対処する兵器として
なかなかの効果を挙げています。
我が海軍でも
科学者をドイツに派遣し
このロッシェル塩を利用した
探査技術を
ひそかに研究し始めています。
このロッシェル塩を
製造できるのは
国内では唯一 この山梨にある
カドヤ醸造場だけなんですが
海軍では今
全国のブドウ酒醸造場に
粗酒石採取を依頼する準備を
始めており
これを
カドヤ醸造場に一手に集めて
それを
大手電機メーカーに依頼して
対潜水艦用の水中聴音機を
量産しようという計画に
着手しています。
そのためには 何よりもまず
ブドウ酒の原料である
ブドウの生産が
何よりも大事になってきます。
♬~
うわあっ!
(荒い息遣い)
うっ…!
な な… 何を…!
(肥田)このアマ!
(犬山)大変 申し訳ありません…。
おい! 手ぬぐい!
(荒木)待て… しのちゃん 待て!
(荒木)なんて事を貴様…!
なんて事…!
(たたく音)
うっ ううっ…。
♬~
それ!
アタタタタ…!
痛い! 痛い 痛い…。
(自転車のブレーキ音)
(男性)おおっ!
大丈夫ですか?
すいません。
しのちゃんじゃないか!
俺だよ。 どうした?
貫井さん…。
乗せてって!
わかった。
走って!
♬~
兄ちゃん!? 兄ちゃん…。
(三平)許せねえ…!
兄ちゃん! 兄ちゃん やめろ!
(貫井)やめろ!
兄ちゃん! 兄ちゃん やめろ…。
荒木の野郎 ぶっ殺してやる!
(貫井)三平 落ち着け!
兄ちゃん! 我慢しろ!!
(三平)放せ!
許せねえ…! オラッ!
(衝突音)
うっ…!
(信子)公平兄ちゃん!
(幸子)大丈夫!? 兄ちゃん!
公平 ごめん…。
(貫井)大丈夫か?
(幸子)兄ちゃん?
ああ… ツイてねえ…。
どうなっても俺は知らねえぞ。
肥田さんってのは お前
軍部でも
どえらい実力者なんだぞ。
めったな事じゃ会えない人だ。
たかが ちょっと
ケツを触られたぐらいで…。
しのってのは
一体 どこのお嬢様だ?
(荒木)犬山の旦那が お前
土下座して
肥田さんに謝ってたぞ!
どうするんだ 一体!
小作人の分際で!
とにかく 明日
しのに先方に謝りに行かせろ。
俺が一緒についてってやる。
(荒木)しのを呼んでこい。
早く!
(公一)荒木さん あんた
いつから そんなに偉くなった?
何?
自分の娘を人買いに売った奴に
そんな事だけは言われたくねえな。
しのは うちの家族の一員だ。
家族を守るのが家族の務めだ。
そのために わしら 国を挙げて
戦争してるんじゃねえのか?
(荒木)お前 自分が…。
(公一)しのは
その人に謝る必要なんかねえ!
謝るのは そっちのほうだ!
大体 しのは酌婦なんかじゃねえ。
それを勝手に酌婦扱いさせた
お前のほうこそ
俺は許せねえ!
(荒木)おい…。
わしも全く同意見だな。
荒木よ。 あんまり
つけ上がるんじゃねえぞ。
しょせん おめえも
小作人じゃろうが!
♬~
あ… あとで後悔しても
知らねえぞ?
強いもんに取り入る事ばかり
せんで
作物育てる事
考えたらどうじゃ?
♬~
〈いつも静かな公一兄ちゃんが
とった
初めて見る厳しい抗議の声に
僕は ほとんど感動していた〉
〈家族の絆に 涙が出た〉
(菊村栄一)語れ。
(菊村 栄)えっ?
語れって言ったって…。
一体 どこから?
最初から語れ。 聞いてやるから。
ありゃー…。