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 選挙に行こう。そして未来を自分で選ぼう――。そんな呼びかけが広がっている。見過ごすなんてもったいない。きょう21日は、参院選の投開票日。

 参院選に行こうと呼びかけるポスターを、絵本作家やCMディレクターたちがネットに投稿している。

 美大出身者たちが3年前の参院選から始めた「Shall we 選挙?」というプロジェクト。ポスターを募集してネットで公開する取り組みで、今回で3回目だ。

 「行かないことで何を選んでるの?」と猫が問いかける。「棄権は、あなたの国の健全を悪化させる危険性を高めます」は、たばこのパッケージをパロディーにした作品だ。

 きっかけは、国政選挙の低投票率だという。プロジェクトの立ち上げや運営に携わるクリエーティブディレクター入江洋平さんは「近年は衆参ともに投票率は50%台しかないのに、国の在り方、自分たちの代表が決まっていくいらだちがあった」と言う。簡単なメッセージ付きのポスターであれば、選挙に関心のない若い人たちの目を引くこともできると考えた。

 だれでも参加することができ、プロの芸術家たちに交じって、16歳の高校生や離島のミカン農家からの投稿もあるという。特定の政党の応援目的などでなければ表現は自由だ。

 入江さんは「政党の公約を理解するのは大人だって難しい。だったら、気になったポスターから自分の印象に残ったことを探って候補者を選んでみては」と話す。