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    二十四節気を楽しむ旬彩ごはんVol.05
    「スペアリブのみかん煮」

    Food / 2018.12.22

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    text : Mami Moroi / photo : Tomoyoshi Oshiyama / styling&coordinate : Yumiko Yoshinuma

    二十四節気に応じた旬の食材を使った簡単にできる料理を紹介するこのシリーズ。今回は「冬至」で、日の出から日没までの時間が最も短い、つまり太陽の位置が1年のうちで最も低くなると言われている時期です。冬になって空気が乾いてくるこの時期に恋しくなるフルーツは、やっぱり“みかん”。ほどよい大きさで、手で簡単にむいて食べられるという利点があり、今も昔も家族団らんのお供として愛されています。そんなみかんですが、実は料理の食材としてもスグレモノ。ほどよい酸味と甘み、そして苦みが、食材のおいしさをやさしく引き出してくれるんです。今回のレシピは、パーティレシピとしても活躍する、骨付き肉の煮込み料理。甘く芳しい香りに、家族の笑顔も広がりそうです。

    スペアリブのみかん煮

    材料(4人分)

    スペアリブ(または、バックリブ)...600g~700g
    にんにくのみじん切り...10g
    白ワイン...50㎖
    A:みかん果汁...200㎖(約4個分)
    A:はちみつ...小さじ2〜3
    A:しょうゆ...大さじ1と1/2
    みかん果肉...2個分
    バター(あれば、食塩不使用) ...5g
    塩...小さじ1/2
    黒こしょう...適量
    小麦粉...大さじ2
    オリーブオイル...大さじ3

    「スペアリブのみかん煮」の作り方

    ①スペアリブに塩、黒こしょう少々をふり、小麦粉をまぶして余分な粉を落とす。オリーブオイル大さじ2を中火で熱したフライパンに入れ、表面に焼き色をつけて取り出す。

    最初に焼いて肉の旨みをギュッと閉じ込めます。

    ②鍋の粗熱をとり、オリーブオイル大さじ1とにんにくを入れて弱火で熱し、香りが出たらスペアリブを戻し入れ、白ワインを加えて強火にし、アルコール分を飛ばす。

    にんにくは弱火で熱し、オイルに香りをしっかりつけます。

    ③Aを加えてふたをし、沸騰したら弱火で20〜30分煮込む。煮汁が1/3ほどになったら、みかん果肉とバターを加え、黒こしょう少々で味を調える。

    まずみかん果汁から加え、おいしさを引き出します。

    今回の旬食材は“みかん”

    みかんはビタミンCがたっぷり!なんとたった3個で1日の必要量が摂取できるんです。ビタミンCは美白効果だけでなく、免疫力を高めたり、疲労回復効果にも期待大。風邪やインフルエンザが流行するこの季節に意識して摂りたい栄養素です。また、もうひとつの特筆すべき点はβ-クリプトキサンの含有量。β-クリプトキサンは強い抗酸化作用で知られ、がん、糖尿病、骨粗しょう症などなど、幅広い病気の予防効果があると、今話題の成分です。購入するときは、色が濃く手に持ったときに重量があるものを選びましょう。

    スタイリングのポイント

    教えてくれたのは...
    吉沼弓美子さん

    プロフィール:フードコーディネーター・管理栄養士。企業で管理栄養士を務めたのち、イタリア・ボローニャのシミリ料理学校にて、イタリア家庭料理を学ぶ。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て、2005年独立。幅広いメディアで活躍中。イタリア料理教室Cucina del Cielo主宰

    やさしい色合いのお料理に合わせて、アイボリーのお皿をメインにチョイス。取り皿やグラスにも、同じトーンの暖色を組み合わせることにより、温かみのある食卓になります。アクセントに、キャンドルやテーブルフラワーを添えれば華やかに。テーブルフラワーを用意するときは、お料理の邪魔をしない様な色合いと大きさを選ぶこともポイントです。

    まとめコメント

    買ったものの意外と余りがちなみかん。少し古くなったみかんは今回紹介したレシピで骨付き肉と一緒に煮込んでみてはいかがですか?

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