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    二十四節気を楽しむ旬彩ごはんVol.10
    新玉ねぎの丸ごとスープ

    Food / 2019.03.06

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    text : Mami Moroi / photo : Tomoyoshi Oshiyama / styling&coordinate : Yumiko Yoshinuma

    二十四節気に応じた旬の食材を使って、簡単にできる料理を紹介するこのシリーズ。今回は「啓蟄(けいちつ)」。春の日差しで大地が暖まり、冬ごもりしていた虫が穴から出てくる頃という意が込められています。この頃からスーパーでは、「新」のつく野菜をよくみかけるようになりますが、中でも新玉ねぎは格別。いつも茶色なだけに、色白のその姿がひときわ輝いてみえます。色もさることながら、やわらかい味わいも魅力的。辛みが少ないため生でいただくことが多いですが、加熱するとジューシーな甘さが際立ち、シャキシャキとした食感も健在。また違ったおいしさに出会えるはずです。

    新玉ねぎの丸ごとスープ

    材料(2人分)

    新玉ねぎ...2個
    ベーコン(細切り)...2枚
    ブイヨンスープ...適量
    オリーブオイル...大さじ1/2
    スナップエンドウ...2個
    黒こしょう...適量

    「新玉ねぎの丸ごとスープ」の作り方

    ①新玉ねぎは皮をむき、バラバラにならない程度に上下を切り落とす。ベーコンは細切りに、スナップエンドウは塩ゆでして4等分に切る。

    新たまねぎとはいえ外側はかたいので、少し多めにむくとやわらかく仕上がります。

    ②耐熱皿にのせてラップをかけ、電子レンジ(600W)で5〜6分、少しやわらかくなるまで加熱する。

    ③鍋にオリーブオイルを入れて弱火で熱し、ベーコンを炒める。

    焦がさないように弱火でじっくり炒め、ベーコンの旨みと脂を引き出します。

    ④ベーコンが少し色づいてきたら、1の新玉ねぎとブイヨンをひたひたになるまで加え、沸騰したら弱火にし、約10分煮込む。器に盛り、スナッップエンドウをちらし、黒こしょうをふる。

    新玉ねぎ全体がやわらかく仕上がるように、ブインヨンは頭が隠れるくらいまで注ぎます。

    オニオングラタンスープ風にアレンジ!

    器の代わりに耐熱皿に盛り、とろけるチーズとパン粉各適量をふって、200℃のオーブンで12~15分焼き、仕上げにパセリのみじん切りと黒こしょう各適量をふる。

    こんな食べ方もおすすめ!

    1. 新玉ねぎは皮をむき、バラバラにならない程度に上下を切り落とす。
    2. 耐熱皿にのせてラップをかけ、電子レンジ(600W)で5〜6分、少しやわらかくなるまで加熱する。
    3. 器に盛ってかつお節とぽん酢しょうゆ各適量をかける。

    今回の旬食材は「新玉ねぎ」

    諸説ありますが、玉ねぎは中央から西のアジアが原産といわれ、エジプトでは紀元前から食されていたようです。日本に入ってきたのは江戸時代で、明治以降に一般的になりました。オリゴ糖や食物繊維、カリウムやビタミンB1など、栄養的にも優等生。新玉ねぎは春先に出回る早世種で、収穫後すぐに出荷されるもの。購入するときは表面につやがあって、ずっしりと重いものを選び、傷みやすいので2、3日で食べきるようにしましょう。

    テーブルコーディネートのポイント

    教えてくれたのは...
    吉沼弓美子さん

    プロフィール:フードコーディネーター・管理栄養士。企業で管理栄養士を務めたのち、イタリア・ボローニャのシミリ料理学校にて、イタリア家庭料理を学ぶ。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て、2005年独立。幅広いメディアで活躍中。イタリア料理教室Cucina del Cielo主宰

    淡い黄色のクロスをベースに、春らしい食卓をイメージしました。ぽってりとした器は、温かみを演出してくれます。素材の色が強くないので、その色を引き立たせるような器を選ぶのがポイントです。

    まとめ

    新たまねぎの魅力を存分に味わえる甘くジューシーなおいしさは、玉ねぎがちょっと苦手な人でもおいしくいただけるはず。春とはいえ、まだ寒い日にもおすすめ。ランチや夜食にも、ぜひ!

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