日本政府が8月末にも韓国をホワイト国指定から外し、中国工場への先端材料の供給が滞るなら世界の半導体市場にも影響しそうだ
日本政府による対韓国の輸出規制の強化が中国の半導体生産にも影響する懸念がでてきた。日本が韓国に輸出する規制対象3品目のひとつ「フッ化水素」の一部が中国に輸出され、韓国の半導体製造大手サムスン電子やSKハイニックスの中国工場で使われているためだ。両社は半導体の10~20%を中国で生産しているとみられる。日本政府が8月末にも韓国をホワイト国指定から外し中国工場への先端材料の供給が滞るなら世界の半導体市場にも影響しそうだ。
【関連記事】韓国、電撃の利下げ 景気減速に危機感あらわ
日本の貿易統計では2018年に約3万6800トンのフッ化水素を韓国に輸出した。
韓国のフッ化水素の最大の輸入国は中国だが、半導体ウエハーの洗浄用に使われる超高純度品に限れば、日本のステラケミファと森田化学工業(大阪市)がほぼ9割のシェア…
この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。
新しい日経電子版のお知らせ
より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。
※もとの電子版にもすぐ戻れます。