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2019年7月20日 紙面から
DeNA-中日 1回裏1死一、二塁、DeNA・ロペスに先制3ランを浴びる先発の柳(平野皓士朗撮影)=横浜スタジアムで
7戦連続でクオリティースタート(6イニング以上で自責点3以下)をクリアしても、負ければ何の達成感もない。自身の9勝目から始まったチームの連勝とともに、個人としての連勝も6でストップ。10勝目を逃した柳が唇をかみしめた。
「横浜でDeNAとやる上で、一番やっちゃいけない点の取られ方を初回にされてしまったので、リズムをつくることができなかった。チームを勝たせられなくて悔しいです」
ブルペンでの調子は悪くなかった。初めてコンビを組む木下拓とも意思疎通はできていた。直球の最速は146キロ。球は走っていた。「立ち上がり、ちょっと制球が悪かったので苦しんだ」。わずかに生じた制球のズレが誤算だった。
1回1死から筒香に右中間二塁打を許し、ソトをストレートの四球で歩かせる。ロペスには、初球、2球目と際どいコースがボールと判定され、苦しくなった。空振りを挟んで4球目。甘く入ったカットボールをすくい上げられた。左翼席ギリギリに飛び込む先制3ラン。痛恨だった。
それでも2回以降はスコアボードに6つの「0」を並べた。「技術的な修正もあったし、このままズルズルいくわけにはいかないので、意地で投げようと思った」。エースへの階段を上る右腕が見せた修正力と気概を首脳陣も評価する。
阿波野投手コーチは「先発としては最低限の仕事をしてくれた」と指摘。与田監督も「打たれることもあるが、その後、どう失点しないか。打者に1人でも多く投げるのが先発に求めるところ。その部分では良く投げてくれた」とねぎらった。
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