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野鳥保護 生態から知る 鶴来で講演会 マガンなど解説

山本芳夫さん(左)の解説を聞く参加者ら=白山市鶴来総合文化会館クレインで

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 野鳥の生態から自然や郷土への理解を深める講演会が、白山市鶴来総合文化会館クレインであった。日本鳥類保護連盟県支部理事の山本芳夫さん(66)がマガン、ヒシクイなどの大型の渡り鳥や保護の状況、取り組みなどについて解説した。

 マガンはカモの仲間の大型の鳥類。体長は約八〇センチ、翼を広げると、約二メートルになる。夏にシベリアで繁殖し、冬季に餌を求め、群れで日本に渡ってくる。県内では、加賀市の片野鴨池や羽咋市の邑知(おうち)潟に多く飛来し、計約二千五百羽ほどが観察できるという。

 山本さんは、片野鴨池で鳥類保護に携わっている。冬場、マガンは加賀市と福井県の坂井平野を行き来している。山本さんは「鳥が風車と衝突する危険がある」と述べ、飛行ルートにあるという風力発電設備について、地図を使って懸念を示した。

 白山市富光寺町から参加した男性(73)は「鳥が移動する理由など、とても勉強になった」と話した。

 山本さんは「石川県内にはたくさんの貴重な自然がある。鳥に興味を持って、そっと見守ってほしい」と呼び掛けていた。(吉田拓海)

 

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