安藤:ビジネスパーソンにはタイムマネジメントの感覚も不可欠ですが、戸塚さんは起業されて以降、オンとオフの線引きをどのように行っていらっしゃいますか?
戸塚:実は、オンとオフの差がどんどんなくなってきている気がするんです。どこにいても、仕事のお相手とお会いする可能性がありますから。だからこそ、24時間を通して「プレゼンタブル」である必要があると感じています。つまり、いつどこで誰と会ってもいいように、最低限の準備をしておかなくては、と。
安藤:というと、ファッションで言えばオフでもスーツやジャケットをお召しになる、と。
戸塚:いえ、さすがにそこまでは(笑)。実はすごくジーンズやTシャツが好きで、夏はほぼそういうスタイル。ただ、どんな出会いがあっても十分に対応できるよう、カジュアルな中にも清潔感と安心感のあるコーディネイトを心がけています。
安藤:なるほど。ハミルトンの時計で気になるものはどれですか?
戸塚:アメカジ世代ですから、学生時代、「カーキ」に憧れた覚えがあります。
安藤:だったら、「カーキ フィールド マーフ オート」などはいいかもしれませんね。ハミルトンは映画などエンターテインメントとのつながりが強いのが特徴で、これは映像美と父と娘の親子愛で話題となったSF映画、『インターステラー』で登場人物が着用したモデルなんですよ。
戸塚:へえ、知らなかったな。
安藤:実は劇中のモデルにはなかった装飾として、秒針にモールス信号で表した、「EUREKA(ユーリカ)」という言葉がプリントされているんです。「ユーリカ」とは、「見つけた」「わかった」という意味の古代ギリシア語。時計って見た目も大事ですが、自分の思いみたいなものを具現化するアイテムでもある。そういう点で見れば、「ユーリカ」というメッセージは、挑戦を続けるビジネスパーソンにはぴったりだなと思います。
戸塚:素敵なメッセージですね。レザーのベルトは黒で落ち着いているし、文字盤のデザインもシンプルだから、そんなにカジュアルな雰囲気はありませんし。
安藤:たとえジーパンとTシャツでも、この時計をすれば上品な雰囲気になり、装いを格上げしてくれる感じもある。まさに「24時間プレゼンタブル」を目指す戸塚さんにはぴったりです。ところで、ビジネスの場で女性の腕時計に目がいくことって、ありますか?
戸塚:ありますよ。先日も海外出張の準備でいらっしゃったある女性の受講生にお会いした時、「あ、時計をしているな」と気づきました。じろじろ見たわけではありませんが(笑)、今こうして思い出したということは、自然に時計に目が留まったのでしょうね。
安藤:仕事の場で時計をしている女性に、どんな印象を持たれることが多いですか?
戸塚:ビジネスで時計をするということは、お客様や同僚などの目にも触れるわけです。それを理解した上であえて自己投資をして時計を着けるということは、今の仕事を前向きに楽しんでいて、自信もあり、目標も明確に持っている女性なのだろうな、と感じますね。
安藤:この「べンチュラ レディ」は、三角形のケースがかなり個性的。自分をしっかりと持っている女性の腕にこそ似合うなと思います。オリジナルは1957年に発売された世界初の電池式腕時計で、画期的な機械にふさわしい新しい形を目指して生まれたのがこのデザインでした。
戸塚:実は僕、今回ご紹介いただいた4本の中でこれが一番気になります。
安藤:そうですか! 特にどのあたりが気になります?
戸塚:形にももちろん心惹かれますが、存在自体に華やかさがあるし、一方で落ち着きも感じさせる。ステンレススチールのケースと白いベルトの組み合わせも清楚ですし、サイズ感も絶妙で。
安藤:確かに遊びは感じさせるけれど、品があって“ちゃんとした時計”に見えますよね。その理由は、はやりデザイナーが考え抜いた形だから。手がけたのは、キャデラックをデザインしたことでも知られるプロダクトデザイナー、リチャード・アービブ。歴史に残る、ハミルトンのアイコン的な1本です。
戸塚:今日、安藤さんのお話を伺って、時計とは自分の意思や思いを表すアイテムなのだと改めて実感しました。これからの時計選びの指針ができた気がします。
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戸塚隆将(とつか たかまさ) 1974年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ゴールドマン・サックスに新卒入社し、国内外企業のM&Aおよび資金調達に関するアドバイザリー業務に従事。同社退社後、ハーバード・ビジネス・スクールに私費留学。帰国後、マッキンゼー&カンパニーを経て、2007年、ベリタス(株)を設立し、プロフェッショナル英語習得プログラム「ベリタスイングリッシュ」をスタート。著書に「世界のエリートはなぜ、『この基本』を大事にするのか?」(朝日新聞出版社)ほか。
安藤夏樹(あんどう なつき) 1975年、愛知県生まれ。『日経マネー』編集部、『日経おとなのOFF』編集部を経て、日経BPが発行するラグジュアリーマガジン『MOMENTUM』編集長を務めた。10代の頃からアンティークウオッチを中心に蒐集し、現在は年2回スイスで開催される国際時計見本市を毎回訪れ、新作時計を取材する。
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