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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】打線のつながり方が変わった「1番・平田、2番・大島」

2019年7月18日 紙面から

8回裏無死、大島は右中間二塁打を放つ。投手藤川

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 祝・借金完済! 書き間違えではありません。2点差で勝利を収め、チームの総得点は319、総失点は318。長らく赤字が続いていたが、5月2日以来の黒字に戻した。今さら書くことではないが、野球は得点の多さを競う。得点が勝る健全なチーム(巨人、DeNA、中日)はAクラスだし、失点過多の3チームはBクラスにいる。

 祝・8連勝! これも間違えたのではない。チーム状態が上向く決定的な用兵がある。5連勝からの4連敗を喫し、借金が10に戻った翌7日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)から、1番・平田、2番・大島の並びにした。開幕戦で敗れ、2戦目で勝って以来の良介&洋平コンビに戻したところから快進撃が始まっている。この7試合のうち5試合は1回に得点している。そしてこの間、ベンチは2番・大島に1度も犠打をさせていない。

 「この並びにしてから勝ちだしたって意識はなかったですけど、バントで送ってというのは減りましたよね。(8回の二塁打は)うまく反応できたなとは思います」

 藤川を攻略した8回も、右中間二塁打で突破口を切り開いた大島は、7戦で打率3割9分3厘、7得点。その大島が「よく塁に出るからつながる」とたたえた平田は打率4割2分9厘で6得点。チーム全体でもこの7試合で3犠打とつなぎの方法が明らかに変わっている。

 「今年はヒットが出るからいい、出ないから悪いとは考えないようにしているんです。打った、打たないよりも毎日同じリズム、流れで試合に臨む。意識しているのはそこですね」

 心と体の波を極力抑え、自分をコントロールする。それを週に6試合、年間で143試合プラスアルファ繰り返すのが今季の大島。平田が打つ。大島も打つ。得点を増やし、投手を助ける。ひとあしお先に得失点のマイナスは解消したが、勝敗の借金はまだ「3」残っている。

 

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