【ドラニュース】竜、8連勝2位タイ V打だ!!アル祭り4安打2019年7月19日 紙面から
中日が18日、横浜スタジアムでのDeNA戦に7-3で勝ち、8連勝。2位タイに浮上した。攻撃陣はソイロ・アルモンテ外野手(30)が5回に決勝二塁打を放つなど、勝負どころで仕事。開幕戦では封じられた難敵・今永に雪辱を果たした。 10年間閉ざされていた扉をこじ開けた。2009年以来となる8連勝。「いつも言うように1つでも多く勝つ、それしかない。うれしい話をたくさん聞けるように頑張ります」。与田監督は努めて冷静にこう言った。 一つ一つ。丁寧に紡ぎ合わせてたどり着いたのは、4月19日以来3カ月ぶり2位という順位だ。「特にまだ。日々現状は把握しているが、1つでも多く勝つ。それだけ」。この状況にも与田監督はいつも通りの言葉。それでもこの勢い、ただ事ではない。 強烈な風を起こしたのが「ひげの神様」だ。アルモンテが決勝打を含む4打数4安打。今季の開幕戦で8イニングを完璧に抑えられた今永から5点を奪う猛攻につなげた。「開幕戦というのは難しい試合だけど、きょうは落ち着いて打席に入れたのがよかったよ」。今永から3安打。ヒゲを揺らして雪辱に胸を張った。 アルモンテには一つ願い事がある。オリックスに移籍したモヤとの日本シリーズでの再戦だ。「お互いにチームで活躍して、何とか神様の力を借りて実現したいね」。クライマックスシリーズに出て勝ち進めば、可能性はある。 リーグ屈指の左腕をマウンドで苦しめた。初回に投げさせた球数は27球。4回が終わるまでには86球を費やさせた。試合前、今永攻略法を聞かれて「必ず打ち崩しますよ」と不敵に笑っていた村上打撃コーチ。「簡単に打ち取られないように粘ってくれたのが自滅という形につながったと思います。選手たちのおかげですよ」とその攻略法を明かした。 前半戦を通じ、チームは初球からしっかり振っていくことを徹底した。相手も対策を練る。「振りにくる」という意識から、投手は直球で簡単にカウントを取りづらくなる。投げる割合が増えた変化球を見極め、打てる球を打つ。布石があってこその「好球必打」。村上コーチは「シーズンは長い戦い。積極的に振ってきたことが、ボディーブローのように効いている」とニヤリだ。 一丸の8連勝。与田監督は「選手の頑張り以外ない」とグラウンドで戦う選手をたたえ、こう続けた。「スタッフも一生懸命サポートしてくれている。トレーナーもそう。うまくいかなくても続けてきたことが今こういう形になっているのではないか」。育んできたチーム力の一つの結実だ。
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