「京アニ」放火 建物全焼　33人死亡 身元特定急ぐ

18日、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」に男が放火した事件で、これまでに33人の死亡が確認された。

18日午前、京都市伏見区にある京都アニメーションのスタジオで、男がガソリンのような液体をまいて火をつけた。

警察などによると、建物は全焼で、出火当時、中には従業員など74人がおり、33人が死亡、35人が重軽傷を負った。

火をつけたのは、関東在住の41歳の男とみられ、現場近くで身柄を確保されたが、手足や顔にやけどを負って意識不明の状態。

警察によると、男が「死ね」と叫びながら犯行に及んだという目撃情報もあるという。

男を見た人は、「『ライターはどうした?』と警察が質問していました。(男が)『パクったとかパクられた』とかいう言葉を使っていた気がします。不平不満を言っている感じがしました」と話した。

京都アニメーションの八田英明社長は取材に応じ、これまでも、嫌がらせなどが絶えなかったと話した。

京都アニメーション・八田社長は、「死ねとか殺人(予告の)メールみたいなものもあります。日本のアニメーション業界を背負って立つ人たちなので、1人でも傷つき、命を落としていくというのは、たまったもんじゃないですね」と話した。

京都府警は、19日朝から現場検証を行うとともに、死亡した人の身元の特定などを急いでいる。

(関西テレビ)