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三重ムクドリ大群、タカが駆除 四日市市導入3年、効果大
四日市市の中心市街地を鳴き声やフン害で悩ませるムクドリの退治に、市が天敵タカを導入して三年。十六日夕、今年初めて鷹匠(たかじょう)がタカを放ち、驚いたムクドリの大群が薄暗い空に飛び回った。市担当者は「ムクドリで空が真っ暗になった三年前と比べ、数が随分と減った」と効果を語る。 四日市市は二年前、近鉄四日市駅西から市役所東の中央通りの中央分離帯(計五百メートル)でタカによる駆除を実施。幅七十メートルの分離帯には約百本の市の木「クスノキ」が立っていて、ムクドリが七~十一月にやってくる。日中は山でエサを取りに行き、夕方になるとクスノキをねぐらに帰ってくる。市によると、習性として街中の明かりで安全を確保しているという。
一年目は二十五回放鳥を実施し、駅西のムクドリが減少。二年目となる昨年は七月中に近鉄四日市駅から国道1号までの区間で計五回実施。直後一カ月はムクドリが減ったものの、再び戻ってきた。今年も同様の区間で計五回する計画だ。商店街の光がある中でのムクドリ駆除は簡単ではなさそうだ。 十六日は、大阪市の害鳥対策専門業者から鷹匠の岡村憲一さんと佐藤稔さんが一羽ずつタカを放った。タカに驚いてムクドリの大群が飛び回ると、通行人が立ち止まって様子を眺めていた。市の市街地整備・公園課職員は「タカによってムクドリが完璧にいなくなるわけではないが、市のシンボルであるクスノキから分散されることに意義がある。効果を検証して、来年以降も続けるか考えたい」と話した。 (高島碧) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報 | |
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