MY T-SHIRTS#017

Nymphs 営業/ダイアログ・イン・ザ・ダーク所属/セラピスト

お守りのような魔法のTシャツ

お気に入りのTシャツは?

僕が2014年から営業と広報を担当しているジュエリーブランドNymphs(ニンフス)のデザイナーの林さんから頂いた鉱物がプリントされたTシャツです。林さんが着ていてずっと「欲しい!欲しい!」とおねだりをしていたのです。
僕は2016年の4月のある朝、起きたら目が見えなくなっていて、即日入院したのですが、それがちょうどNymphsの展示会直前だったのです。
最初は「1週間くらいで見えるようになると思うんですけど」と言っていたのですが、2週間経っても3週間経っても見えるようにならない。林さんは心配して大阪から何度も千葉にある病因までお見舞いに来てくれたのですが、結局見えるようにならないまま退院が決まり、かなり精神的に落ち込んでいたのです。
そんな時、このTシャツと新しいNymphsの名刺が届き、見えなくなったとしても、僕はNymphsに関わっていてもいいんだよというメッセージが込められているような気がして、嬉しくて涙が止まらなくなりました。
退院をする日、僕はこのTシャツを着て1ヶ月半ぶりに外の世界に出てきました。このTシャツとNymphsのジュエリーは僕にとっては、アミュレット(御守り)みたいなもので、優しさや信頼がたくさん篭った魔法のようなアイテムなのです。

1シーズン違うTシャツをお召しになれるほど、Tシャツのコレクターである石井さん。
 集めるきっかけとなったことはなんなんでしょう?

中学生の頃、地元の館山にはたくさんの古着屋があって、その古着屋を学校帰りにはしごするのが楽しみでした。
店員のお兄さんとの会話も刺激的だったし、毎日宝物探しをしているような気がして全然飽きなかったのです。
それから気にいったTシャツがあると少しずつ買い足していて、三つ子の魂というかそれは大人になってからも全然変わっていないですね。
自分の中でその時々で流行りがあって…ある時は動物のTシャツばかりを集めたり、ある時は海外の格闘技Tシャツばかりを集めたり、トレーニングジムのTシャツばかりを集めてみたり。ここ10年くらいはハワイのTシャツばかりを買い集めています。40代に突入したのですが、いい歳してご機嫌な感じでゆるく着こなしていこうかと。あとは着る、着ないに関わらず気に入った・気になった柄のTシャツはついつい買ってしまいます。もはやTシャツは一期一会のピース オブ アートだと思っていて、袖をとおすと途端にダサくなるTシャツでも、ハンガーにかけておくと眺めているだけでお酒がすすむような感じのTシャツが好きですね。(お酒まったく飲めませんが。笑)

ちなみに、今はほんの少しだけしか見えていないし色もほとんどわかりませんが、それでもリハリビと称して一人で大型の古着屋にいきTシャツを掘っています。 柄もさることながら、素材感を指先で敏感に感じるようになったので肌さわりも重視するようになりましたね。
今後、友人と二人でTシャツのパーソナルセレクターをビジネスとして始めようと話していて、自分たちが最高にかっこいいと思う古着のTシャツだけを集めてお店を持たず紹介制のサロンでもやろうかと計画中です。でもまぁ、仕入れと称して古着や巡りをしたいだけなんですが。笑

ダイアログ・イン・ザ・ダークのスタッフもされている石井さん。
 ダイアログ・イン・ザ・ダークは”真っ暗闇のソーシャルエンターテイメント”とも言われています。
 多くの方が初めて体験するであろう真っ暗闇という感覚の違う世界。
 石井さんが思うダイアログ・イン・ザ・ダークのすごいところってなんでしょう?

僕はまだ見えていた2012年にダイアログ・イン・ザ・ダークを体験しました。その時の経験があったからこそ、今の自分がここに存在していると思っています。
働き始めてすごいなと感じているのは、暗闇のなかを案内する視覚に障害があるスタッフ 我々はアテンドと呼んでいるのですが、彼らはただ暗闇の中を安全に案内するだけではなく、常にそこに「対話」が生まれるような場づくりをしているのです。ひとつひとつの言葉選び、間の取り方、お客様との関わり方、すべてをデザインしているんですよ。それはアテンドとして活躍するために特別なトレーニングを受けているということもありますが、日々の生活において言語コミュニケーションが大半を占めているため、自然と培われてきた素質なのだと思います。

ダイアログ・イン・ザ・ダークが大切にしている言葉にドイツの哲学者マルティン・ブーバーの「学ぶための唯一の方法は、遭遇することである」というものがあります。様々な情報がすぐに手に入る現代社会ですが、ダイアログ・イン・ザ・ダークの暗闇の中にアテンドと仲間と共に入って、そこで感じること、気づくことはインターネットを検索しても出てこない、体験からしか得ることのできないものだと思います。エンターテインメントなので、とにかく楽しいですよ!

INFORMATION

Nymphs
石井 健介 2019年7月31日(水)から8月6日(火)まで、伊勢丹新宿1fジュエリー売り場にて、Pop Up Shop を出店致します。
詳細はウェブサイトおよびInstagramにて随時発信致します。
Web
Instagram

ダイアログ・イン・ザ・ダーク
石井 健介 現在は大阪・梅田「対話のある家」にて定期開催中。
2019年11月に東京・神宮外苑に「内なる美、ととのう暗闇」をコンセプトとした
新施設をオープン。
チケット発売は7月末(予定)。
公式ホームページ

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