不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングを一覧にして、事業者ごとに解説しています。
「不動産クラファン、ソシャレンの分配金は預託金口座(デポジット口座)に入るのか銀行口座に入るのか、出金手数料はかかるのかを一覧で見たい!」と思ったので作ってみました!(‘ω’)ノ
Contents [非表示]
- 不動産クラファン&ソシャレン比較一覧表
- i-Bond(アイボンド)
- アップルバンク
- アメリカンファンディング
- SBIソーシャルレンディング
- LCレンディング
- OwnersBook(オーナーズブック)(貸付型)
- OwnersBook(オーナーズブック)(エクイティ型)
- ガイアファンディング
- キャッシュフローファイナンス
- COOL(クール)
- クラウドクレジット
- クラウドバンク
- Crowd Realty(クラウドリアルティ)
- クラウドリース
- CREAL(クリアル)
- さくらソーシャルレンディング
- SAMURAI(サムライ)
- J.LENDING(ジェイレンディング)
- Jointo α(ジョイントアルファ)
- スマートレンド
- TATERU Funding(タテルファンディング)
- Trust Lending(トラストレンディング)
- Nextshift Fund(ネクストシフトファンド)
- ハロー! RENOVATION(ハロー!リノベーション)(投資型)
- bitREALTY(ビットリアルティ)
- Funds(ファンズ)
- FANTAS funding(ファンタスファンディング)
- プレリートファンド
- Pocket Funding(ポケットファンディング)
- maneo(マネオ)
- LANDNET Funding(ランドネットファンディング)
- Renosy(リノシー)クラウドファンディング
- LENDEX(レンデックス)
- 不動産クラファン&ソシャレン比較まとめ
不動産クラファン&ソシャレン比較一覧表
まずは一覧表です。
一覧表の後には各サービスの特徴などについて簡単に記載しています。
サービス名をクリックorタップすると、このページ内の記載箇所に飛びます。
利回り | 最低投資金額 | 投資資金の入金 | 分配金支払 | 出金手数料 | |
---|---|---|---|---|---|
i-Bond | 1.5% | 1万円 | 申込後 | 銀行口座 | 投資家負担 |
アップルバンク | 7.5% | 2万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大756円 |
アメリカンファンディング | サービス終了へ | ||||
SBIソーシャルレンディング | 3~10% | 1万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
LCレンディング | 5~8% | 2万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大756円 |
OwnersBook(貸付型) | 3.8~4.5% | 1万円 | 申込前 | 預託金口座 | 324円 |
OwnersBook(エクイティ型) | 募集なし | 50万円 | 申込後 | 銀行口座 | 投資家負担 |
ガイアファンディング | サービス終了へ | ||||
キャッシュフローファイナンス | 新規募集停止 | ||||
COOL | 4.5% | 3万円 | 申込後 | 銀行口座 | 投資家負担 |
クラウドクレジット | 5.9~13% | 1万円 | 申込前 | 預託金口座 | 月1回無料 |
クラウドバンク | 5.2~7.4% | 1万円 | 申込前 | 預託金口座 | 無料 |
Crowd Realty | 4.5% | 5万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
クラウドリース | 全ファンド支払停止 | ||||
CREAL | 4~4.5% | 1万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大258円 |
さくらソーシャルレンディング | 6.5~6.7% | 2万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大756円 |
SAMURAI | 4~8% | 1万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
J.LENDING | 4% | 50万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大756円 |
Jointo α | 4~5% | 10万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
スマートレンド | 6~11% | 2万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大756円 |
TATERU Funding | 募集停止 | 1万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
Trust Lending | 金融商品取扱業の登録取り消し | ||||
Nextshift Fund | 4.6~7.2% | 2万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
ハロー! RENOVATION(投資型) | 2~8% | 5万円 | 申込後 | 銀行口座 | 投資家負担 |
bitREALTY | 2.3~2.9% | 100万円 | 申込前 | 信託口座 | 投資家負担 |
Funds | 1.8~5% | 1円 | 自由 | 預託金口座 | 無料 |
FANTAS funding | 4.1~8% | 1万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
プレリートファンド | 5~6% | 2万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大756円 |
Pocket Funding | 4.9~6.5% | 1万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大756円 |
maneo | 5~9.9% | 2万円 | 申込前 | 預託金口座 | 最大432円 |
LANDNET Funding | 8% | 1万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
Renosyクラウドファンディング | 募集なし | 1万円 | 申込後 | 銀行口座 | 無料 |
LENDEX | 7~13% | 2万円 | 申込前 | 預託金口座 | 無料 |
入金時の振込手数料は、投資家負担のところがほとんどです。
事業者リスクから見たおすすめ事業者は「【事業者リスクで選ぶ】おすすめソーシャルレンディング。始めるならココ!」で紹介していますので、よろしければご覧ください。
利回り
利回りは直近3ヶ月くらいに募集されたファンドを参考にしました。
10%を超える高利回りのところもありますが、ハイリターンなものはハイリスクということをお忘れなく。
最低投資金額
最低投資金額は一番低いところで1円から投資可能です。
ただ、これはファンドによって異なる場合もあります。
投資資金の入金
投資資金を入金するタイミングは、申込後の方が「入金しても投資できなかった」ってことがなくなるので効率的かなと思います。
分配金支払
僕は、分配金は銀行口座へ直接振り込まれる方が好みです。
一つの事業者で数百万円規模の投資はできないので、分配金は数百円~数千円程度です。
それを出金して再投資するより、銀行口座に振り込まれたものをまとめて再投資したいです。
とは言ったものの、預託金口座に入金されても、出金手数料がかからなければ大きな問題ではないと考えています。
出金手数料
これは絶対かからない方が良いですよね。
リスクを取って数百円~数千円の利益が得られたのに、そこから数百円引かれるなんてもったいなさすぎます。
maneoやmaneoファミリーをはじめ、出金手数料がかかるところが多いです。
i-Bond(アイボンド)
JASDAQ上場のマリオン(3494)が運営しています。
i-Bondにはファンドの満期がありません。
他のクラウドファンディングサービスとは違って、i-Bond自体がファンドというイメージで、まるでREITのように様々な性格の不動産を取得していきます。
それにより分散投資を行い、ファンド全体のリスクを抑えるという仕組みです。
物件を取得する際には追加募集をして、投資家から物件取得資金を集めます。
投資家が元本を払い戻したいときは、i-Bondに買い取ってもらうことになります。
買取価格は1年に1回の決算によって決まり、1年間同じ金額です。
アップルバンク
maneoファミリーなのでおすすめしません。
同じmaneoファミリーのプレリートファンドと業務提携をしていて、「プレリートファンドセレクト」というファンドが募集されています。
アップルバンクについてはSALLOWさんのブログにあるように、母体は株式会社翔栄とのことです。
アップルバンクは決算書を公開していません。
アメリカンファンディング
maneoファミリーなのでおすすめしません。
アメリカンファンディングは2019年4月、複数のファンドの遅延を発表。
そして4月16日には、新規募集を終了してサービス終了へ向かうと発表がありました。
SBIソーシャルレンディング
あのSBIグループのSBIソーシャルレンディングです。
SBISLではファンドの種類によって利回りが大きく違います。
比較的リスクが低い「SBISL不動産担保ローン事業者ファンド」は利回り3.2~4.7%と低めですが、リスクが高い「SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド」は利回り10%となっています。
ローリスクローリターン、ハイリスクハイリターンですね。
SBISLでは、ソーシャルレンディングでは業界で初めて即時入金サービスに対応しました。
住信SBIネット銀行の即時決済サービスを利用して、手数料無料で入金することができます。
事業者リスクはかなり低いと考えられるため、おすすめの事業者です。
2019年5月16日に「ソーシャルレンディングにおける借手開示対応の開始について」を発表し、借り手の情報開示を開始しました。
LCレンディング
maneoファミリーなのでおすすめしません。
LCレンディングは、上場企業のLCホールディングス(8938)の子会社が運営しています。
上場企業の子会社が運営ということでおすすめしたいところですが、やはりあのmaneoマーケットのプラットフォームを利用しているということでおすすめできません。
OwnersBook(オーナーズブック)(貸付型)
OwnersBookは上場企業ロードスターキャピタル(3482)が運営しています。
貸付先は不動産会社です。
上場企業が運営していること、不動産担保が付いていることからかなりの人気です。
ファンドの募集開始時間にはパソコンの前で待ち構えていて、クリック合戦に勝たないと投資できないことも少なくありません。
ただ、金融庁による匿名化が解除された現在でも貸付先の情報開示には消極的な姿勢を続けています。
ロードスターキャピタルの2018年12月期の決算説明資料(P24)によると、OwnersBookで海外投資商品の供給を準備しており、2019年第2四半期中(4~6月)にローンチを目指すとのことです。
が、もう7月になっちゃいましたね。(^ω^;)
OwnersBook(オーナーズブック)(エクイティ型)
OwnersBookのエクイティ部分に投資するファンドです。
シニアやメザニンに投資するものよりリスクは高くなりますが、その分高いリターンが期待できます。
エクイティ型のスキームは、GK-TKスキームを二層化した仕組みです。
不動産クラウドファンディングの一種のため、投資対象の不動産が明示されており、透明性の高い仕組みとなっています。
貸付型と違って、分配は年1回です。
ガイアファンディング
maneoファミリーなのでおすすめしません。
ガイアファンディングは2018年11月、すべてのファンドの遅延を発表。
翌12月には、今後は新規募集も再募集も行わないと発表しました。
キャッシュフローファイナンス
maneoファミリーなのでおすすめしません。
キャッシュフローファイナンス(CFF)の借り手は、CFFが45%、CFFの代表取締役の根本貴宏氏が55%を出資する子会社であることがほとんどです。
2018年9月から2019年1月にかけて、多くのファンドで遅延が発生しています。
maneoマーケットによりCFFの業務運営態勢や内部管理態勢が不十分と判断されたため、ファンドの募集を休止しています。
そのために借換ファンドの募集ができなくなったことにより、多くの案件で遅延が発生し、投資家が不利益を被っています。
COOL(クール)
COOLは2019年7月に開始した新しいサービスです。
2007年12月に設立された株式会社COOLが運営しています。
株式会社COOLは、株式会社COOL SERVICESの100%子会社とのこと。
こちらは2016年2月の設立で、親会社の方が新しく設立されているようです。
これらの会社は調べてみてもあまり情報は出てきません…。
わかったのは、2016年6月に日本貸金業協会に加入、2016年9月度に日本信用情報機構(JICC)に加盟したことくらいです。
第1号案件は募集開始されていますが、まだ未知数の事業者なので、とりあえず口座開設して様子見の方が良いかもしれません。
クラウドクレジット
クラウドクレジットでは利回りの幅が広いです。
当然高利回りなファンドはリスクが高いです。
外貨建てファンドも多いので為替リスクもあります。
実際にクラウドクレジットでは、多くのファンドで遅延や元本の毀損が発生しています。
僕が投資しているファンドも、返済期限を経過して1年以上経ちますが返済されていません。
そしてこの社長のツイート…。
事業者リスクが顕在化しているソーシャルレンディング業界で、個人投資家に対してこんな対応をする社長の会社で投資をしたいとは思いません。
クラウドバンク
クラウドバンクは日本クラウド証券という証券会社が運営しています。
実績は十分で業界トップクラスです。
ファンドはこれといった特徴はないのですが、安定して利回り6~7%台のものを提供してくれています。
また、米ドル建てファンドを組成したり、円でアメリカの不動産を対象としたファンドに投資できたりとサービスを拡充しています。
米ドル建てファンドは米ドルで運用し、円に替えるタイミングは投資家自身で判断することができます。
対して、円でアメリカの不動産を対象としたファンドに投資する場合、投資した円は米ドルに両替して運用され、ファンドの償還時には円になって返ったくるため、為替リスクは投資家が負うこととなります。
日本円の出金手数料無料はグッドです。
米ドルの出金手数料は結構な金額がかかりますのでご注意を。
金融庁による匿名化解除後には「融資先の情報開示等に関する方針につきまして」というリリースを出して情報開示の姿勢を表明しています。
Crowd Realty(クラウドリアルティ)
Crowd Realtyはエクイティ型のサービスです。
そのため利回りは決まったものではなく、投資先の事業の結果により変わってきます。
分配は毎月ではなく、年1回や償還時一括となっています。
Crowd Realtyの特徴は子会社へ貸し付けるスキームです。
ソーシャルレンディングでもなく、不動産特定共同事業でもないスキームを採っています。
案件は、京町家を中心とした趣のある古民家再生が中心です。
エストニアの不動産事業を対象としたファンドもあります。
こちらはエクイティ型ではなく、ソーシャルレンディングに近い仕組みです。
このファンドの運用はユーロで行われるため、投資には為替リスクがあります。
運営する株式会社クラウドリアルティは決算書を公開していません。
クラウドリース
maneoファミリーなのでおすすめしません。
クラウドリースの案件は、利回り10~12%と高いです。
「クラウドリース武谷社長に聞く 第1回」によると、クラウドリースの貸付先の多くは「事業者M=クラウドキャピタル」と「事業者F=クラウドファンド」で、両社ともクラウドリースの完全子会社です。
融資の場合はクラウドキャピタル、割賦販売の場合はクラウドファンドと使い分けているとのこと。
2019年1月、大量のファンドで遅延が発生しました。
これもmaneoマーケットによるしわ寄せで投資家が不利益を被っています。
そして2019年4月、すべてのファンドで支払停止しました。
CREAL(クリアル)
CREALはブリッジ・シー・キャピタルという不動産アセットマネジメント会社が運営しています。
不動産投資における必要情報を明確(クリア)にした、本物(リアル)の不動産投資クラウドファンディングサイトということで、クリアルと命名したそうです。
不動産特定共同事業法に基づく不動産投資型クラウドファンディングです。
分配金の利回りは確定したものではありませんが、CREALでは投資家は優先出資者となって優先的に分配される仕組みとなっています。
劣後出資者となるブリッジ・シー・キャピタルの出資割合は約10%です。
約10%の下落なら投資家の元本は毀損しないこととなります。
最低投資金額は1万円、分配金は原則毎月支払です。
さくらソーシャルレンディング
maneoファミリーなのでおすすめしません。
さくらソーシャルレンディングでは「地方創生型ソーシャルレンディング」を謳っています。
代表の岩田直樹氏は、パチンコ店を経営するビープラスグループ株式会社の副社長を務めています。
ロドスタさんのブログによると、さくらソーシャルレンディングの親会社であり、借り手でもあるB社とN社のうち、B社はビー・アイ・ジーキャピタル株式会社とのこと。
さくらソーシャルレンディングは決算書を公開していません。
SAMURAI(サムライ)
SAMURAIは上場企業、SAMURAI&J PARTNERS(4764)の完全子会社SAMURAI証券が運営しています。
上場企業の完全子会社が運営していて、1万円から投資可能、入金は投資申込後、分配金は直接銀行口座へ振込、出金手数料無料で利回りも悪くありません。
とても僕好みのサービスです。(^^)
金融庁による匿名化解除後には、いち早く「貸付型クラウドファンディングにおける匿名化解除後の弊社の情報開示方針について」をリリースしました。
ソーシャルレンディング事業者の中で最も情報開示に積極的と言っても良いほど、社名や財務情報、担保物件などの情報を開示してくれています。
上場企業の完全子会社の運営で事業者リスクも低いと考えられるため、おすすめ事業者の一つです。
J.LENDING(ジェイレンディング)
J.LENDINGは、ジャスダックに上場しているJALCOホールディングス(6625)の完全子会社、ジャルコが運営しています。
J.LENDINGですが、募集は半年に1回程度でとてもマイペースな運営です。
最低投資金額は50万円と低くはない金額です。
ただ、上場企業の完全子会社が運営していることから、事業者リスクは低いと思います。
匿名化解除後には「匿名化解除に関する方針について」を公表し、情報開示へ向けて動いているとのことです。
Jointo α(ジョイントアルファ)
Jointo αは、穴吹興産株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。
穴吹興産は東証1部上場の企業で、四国を中心に分譲マンションを展開している不動産会社です。
設立は1964年で、不動産業界において50年以上の実績があります。
Jointo αでは不動産特定共同事業の仕組みを利用していて、営業者である穴吹興産が劣後出資者として30%を出資します。
もしも損失が生じた場合は劣後出資者から負担するため、優先出資者である投資家の出資元本は安全性が保たれるメリットがあります。
まだ始まったばかりのサービスで公開されている案件は少ないですが、京都市と香川県高松市の案件が公開されています。
穴吹興産が四国を地盤にする企業のため、四国や西日本の案件が中心となるのでしょうか。
他のサービスとの地域分散という点では選択肢として有りだと思います。
そして何より、東証1部上場企業が運営していますので、事業者リスクはかなり低いと考えます。
スマートレンド
maneoファミリーなのでおすすめしません。
スマートレンドでは、香港の消費者金融会社向けローンのファンドが多数を占めています。
SALLOWさんのブログによると、スマートレンドの母体はオーシャンキャピタル株式会社という投資会社で、スマートレンドの貸付先はオーシャンキャピタルの投資先企業のようです。
TATERU Funding(タテルファンディング)
TATERU Fundingはお騒がせな上場企業、TATERU(1435)の完全子会社である株式会社TATERU Fundingが運営しています。
TATERU Fundingは不動産特定共同事業法を活用した不動産投資型クラウドファンディングです。
TATERU Fundingで資金を集めてアパートを新築し、TATERU Apartmentの顧客に売却して収益を分配するという仕組みです。
現在はTATERUの預金通帳改ざん事件により新規募集停止中です。
Trust Lending(トラストレンディング)
Trust Lendingはエーアイトラスト株式会社という会社が運営しています。
2018年12月、エーアイトラストは虚偽表示により行政処分を受けています。
理由は虚偽表示とファンド資金の流出。
この行政処分で、エーアイトラストは金融商品取扱業の登録取り消しとなっています。
Nextshift Fund(ネクストシフトファンド)
Nextshift Fundは「社会的インパクト投資」と謳い、カンボジアやジョージアのマイクロファイナンスファンドを組成しています。
投資は円ですが、運用は米ドルのため為替リスクがあります。
運営するネクストシフト株式会社は決算書を公開していません。
ハロー! RENOVATION(ハロー!リノベーション)(投資型)
ハロー! RENOVATIONには「寄付型」「購入型」「投資型」の3種類がありますが、ここでは投資型について触れたいと思います。
ハロー! RENOVATIONは不動産特定共同事業法に基づく小規模不動産特定共同事業という仕組みを利用しています。
分配金は事業の状況によって減額となる可能性があります。
また、分配金の支払は毎月ではなく年1回のようです。
そして、分配金は振込手数料を差し引いた金額が銀行口座へ振り込まれるようです。
これは痛い。
運営する株式会社エンジョイワークスは業歴が10年以上あり、不動産仲介を始め、不動産にかかわる様々な事業を展開しています。
決算書は公開していません。
bitREALTY(ビットリアルティ)
bitREALTYを運営するビットリアルティ株式会社は、ケネディクス(4321)と野村総合研究所(4307)によって設立されました。
不動産クラウドファンディングで、GK-TKスキームを使って現物不動産を小口化したファンドへの投資です。
GK-TKスキームは不動産証券化の仕組みの一つです。
不動産を証券化することによって小口から投資することができるため、不動産の流動性を高めることができます。
事業者リスク、透明化されたスキームを考えると、現時点で一番おすすめできる事業者の一つです。
ただ、残念なことに、最低投資金額は100万円です。
なかなか100万円をポンと出せる人は多くないのではないでしょうか。
また、投資対象の物件が高スペックのため、それに比例して利回りは低くなっています。
Funds(ファンズ)
Fundsは2019年1月に始まったサービスで、クラウドポートという会社が運営しています。
クラウドポートは国内最大級のソーシャルレンディング比較サイトのクラウドポートを運営していました。
Fundsのサービスを開始したことに伴って、中立的な立場での情報提供の継続を理由に、ZUUに対して比較サイトの事業を譲渡しています。
比較サイトクラウドポートはZUU fundingとなりました。
Fundsの特徴は、最低投資金額が1円からという点です。
タイプミスじゃないですよ。(笑)
正真正銘の最低投資金額1円です。
また、入金のタイミングも特徴的で、投資申込前にデポジット口座に入金しておくこともできますし、投資申込後に入金することも可能です。
そして、Funds最大の特徴は他のソーシャルレンディング事業者とは一味違ったそのスキームです。
Fundsでは上場企業の関連会社などが資金の借り手となって事業を行います。
事業の成否にかかわらず、上場企業の関連会社などが資金を返済することができれば投資家の元本は毀損しません。
FANTAS funding(ファンタスファンディング)
FANTAS fundingは2018年10月にサービスを開始しました。
FANTAS technologyという不動産会社が運営しています。
働く女性のための資産運用入門セミナー「マネカツ」を開催している会社です。
不動産特定共同事業法に基づく不動産投資型クラウドファンディングの仕組みを利用しています。
ファンドの運用状況によっては予定分配率に達しなかったり、出資元本が毀損する可能性もあります。
1万円から投資可能、出資申込後の入金、分配金は銀行口座に振込で手数料無料という点は良いですね。
また、多くの不動産クラファンと同じく、営業者のFANTAS technologyが劣後出資者となって20%を出資します。
これによって投資家は優先出資者となり、元本の安全性が高められる仕組みです。
プレリートファンド
maneoファミリーなのでおすすめしません。
プレリートファンドでは、「IRR(最大期待利回り)12%」などと高い利回りが目を引きます。
このIRR(最大期待利回り)とはプレリートファンドによると、「貸付に付随する融資手数料・違約金等の中から投資家に分配する金額を含めた最大の期待利回り」とのこと。
最大期待利回りが見込まれるのは、「期限内に対象不動産が売却されて、売却金額が売却ターゲットとしている金額を上回った場合」とのことです。
そして、対象不動産の売却金額が一定額未満だった場合、元本棄損の可能性もあるとのこと。
このことから、ソーシャルレンディングというよりエクイティ型のファンドに近いような感じがします。
毎月の分配金はソーシャルレンディング、元本の償還はエクイティ型といった感じでしょうか。
IRR(最大期待利回り)の記載がないファンドも募集されており、そのファンドはソーシャルレンディングの仕組みを使ったファンドです。
なお、プレリートファンドはアップルバンクと業務提携しています。
これによってアップルバンクでもプレリートファンドの商品の取り扱いがされています。
また、プレリートファンドはmaneoマーケットと資本業務提携で合意しています。
Pocket Funding(ポケットファンディング)
PocketFundingは沖縄発のサービスです。
沖縄発ということだけあって担保物件は沖縄県内の不動産が多く、中には軍用地が担保のファンドもあります。
あとはこれといった特徴はないのですが、営業者にグリーンインフラレンディング事件に関わっているエスクローファイナンスがいるのが気になるところです。
運営するソーシャルバンクZAIZEN株式会社は決算書を公開していません。
maneo(マネオ)
maneoはおすすめしません。
ソーシャルレンディング業界古参で、かつては勢いがありましたが現在は投資家の間でmaneo不信が広がっています。
maneo不信もそうですが、募集を行うmaneoマーケット不信でしょうか。
数々のずさんな対応が明るみに出ています。
LANDNET Funding(ランドネットファンディング)
LANDNET Fundingは不動産特定共同事業を利用した不動産投資型クラウドファンディングです。
不動産会社のランドネットが運営しています。
多くの不動産クラファンと同様、営業者であるランドネットが劣後出資者として30%を出資して、優先出資者である投資家の出資元本の安全性を保っています。
LANDNET Fundingの特徴は、募集方式が抽選だという点です。
ファンドに応募して当選しなければ出資することはできません。
Renosy(リノシー)クラウドファンディング
Renosyクラウドファンディングは、東証マザーズ上場のGA technologies(3491)が運営しています。
不動産特定共同事業法を活用した不動産投資型クラウドファンディングです。
ハロー! RENOVATIONと同じく、小規模不動産特定共同事業という仕組みを利用しています。
Renosyクラウドファンディングの特徴は、ファンドの申込が抽選だということです。
上場企業が運営していて事業者リスクは低いと考えられますが、残念なことに2018年12月を最後にファンドの募集がありません。
LENDEX(レンデックス)
LENDEXでは、かつてはファンドの募集ページには「東急リバブルの調査報告書」が添えられ、その不動産価格には一定の信頼性がありました。
しかし、2018年7月25日から募集された「不動産担保付きローンファンド25号」からは東急リバブルの調査報告書はなくなってしまいました。
報告書の掲載がなくなった現在でも業務提携は続いているようです。
2019年3月1日、突如LENDEXの代表者変更の発表がありました。
元役人の田川徳彦氏が新代表となり、旧代表の筧悦生氏は管理部長として引き続き経営に関与するようです。
なお、旧代表の筧悦生氏ですが、自身が設立した清和監査法人が2014年に金融庁から行政処分を受けています。
これについては、SALLOWさんのブログやロドスタさんのブログ、けにごろうさんのブログでも触れられています。
LENDEXの直近の決算は1,400万円の赤字でした。
また、2019年3月に金融庁による匿名化が解除されましたが、その後に募集されたファンドでも借り手は匿名のままです。
不動産クラファン&ソシャレン比較まとめ
ということで、不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングのサービスを比較してみました。
ソーシャルレンディングでは、投資詐欺が横行しています。
事業者リスクを考慮して投資することを強くおすすめします。
お読みいただき、ありがとうございました!