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【高校野球】

名城大付・坪井、超速クイックで幻惑 捕手へ最短0.8秒

2019年7月18日 紙面から

名城大付-新城東 スーパークイック投法で新城東を1安打完封した名城大付・坪井亮雅投手=春日井市民球場で(麻生和男撮影)

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 愛知では、名城大付が新城東に10-0で6回コールド勝利。背番号4の先発・坪井亮雅投手(2年)が、6イニング1安打完封の好投を見せた。三重では海星、四日市などが2回戦に進出。長野では東海大諏訪、飯山が4強入りした。西東京大会では、日本ハム・清宮幸太郎の弟で早実の清宮福太郎内野手(1年)が小平西との3回戦で公式戦初出場。先制2点適時打を放つなど2安打2打点で勝利に貢献した。

◇愛知大会 名城大付10-0新城東

 「スーパークイック投法」のサイド右腕が、圧巻の投球を披露した。名城大付の先発・坪井が、新城東を1安打に抑え、6イニングを無四球完封。安打の走者は併殺に仕留めたため、打者18人で投げきる、ほぼ完璧な内容だった。背番号4だが、投手として入学した2年生は「調子は良くなかったので、低めに集めるようにした。打たせたら守ってくれるので、ありがたい」と野手陣に感謝した。

 打者を幻惑したのが、走者なしでも貫くクイック投法だ。やや前傾気味のセットポジションから、ほぼテークバックなしで横手から投げ込む。直球の球速は、120キロにも届かないほど。

 それでも、投球動作に入ってから捕手に届くまで、最短0秒8というコンパクトなフォームで、相手のタイミングを外した。

 「140キロを投げても、1秒2くらいかかる。120キロでも1秒0なら、打者は相当速く感じるはず」と渡辺修一監督(43)。上から投げていたフォームを、昨秋に渡辺監督の指示で変更。ところが、5月の練習試合で制球が乱れ、独断で上手に戻して投げたところ、監督に大目玉を食った。「あれでサイド、クイックを極めようと思った」と坪井。1回戦で実力校の大府を完封するなど、3試合で計20イニングを投げて無失点。チームの信頼度はうなぎ上りだ。

 4回戦はシード校の豊川と対戦する。坪井は「変えてはいけないと思う。今まで通り投げたい」と意気込んだ。唯一無二のスタイルで、強敵に挑む。 (麻生和男)

 

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