第101回全国高校野球選手権大会岩手大会は18日、高校最速の163キロキロ右腕、佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡が3回戦に登場。花巻球場で一戸に10―0の6回コールド勝ちした。「4番・投手」で2試合連続スタメンの佐々木は13三振を奪い、1四球だけの6回参考ノーヒットノーラン。中日など日米合わせて13球団が視察する中で、150キロ台を連発し、この日最速は155キロをマークした。
最速147キロだった初戦よりも真っすぐに力を込めた。いきなり先頭の西野を151キロで空振り三振に仕留めて、観衆をどよめかせた。ここから2回先頭まで150キロ越えの直球で4連続の空振り三振。「コントロールはずっと意識することなので変わらず、球速というか少しギアを上げました」。中盤からはスライダー、チェンジアップの精度も増して毎回の13奪三振に「ストレートで空振りを取れていたのが、三振が増えた理由。よかったと思います」と満足感も口にした。
ダイヤモンドバックスなどメジャー3球団を含めたスカウト陣も絶賛。フィリーズの大慈弥功環太平洋担当部長は「将来サイ・ヤング賞を取れるポテンシャルがある。米国のドラフトでも1巡目1位の可能性もある」と世界レベルの逸材と強調した。西武の渡辺久信GMは「(社会人、大学生を含めた)アマチュアの中で抜けている。なかなか高校生では打てない」と話した。