ポーカーというのは、シチュエーションによって最適な戦略が変わってきます。しかも、運が勝ち負けを左右するということもあり、勝ったから正しい、負けたから間違っていたとは一概に言えず、初心者にとっては何が正解かわかりにくいという状況に陥りがちです。
そこで、PioSOLVERの出番です。PioSOLVERは、ヘッズアップにおけるGTO(=Game Theory Optimal)戦略を計算してくれるツールです。GTO戦略がわかれば、「数学的に正しい答え」が少なくともわかります。しかし、実際にはほとんどの対戦相手がGTO戦略からかけ離れたプレイラインを取るので、GTO戦略を勉強しても意味がないと思う人もいるようですが、それは違います。
PioSOLVERでは、まずはGTO戦略の計算をしたあと対戦相手のリークを考慮に入れて再計算することもできます。そうすると、相手がどれだけ最適なプレイからかけ離れているのか、そしてそれを搾取するためにはどうプレイすればいいのかということまでわかります。
お知らせ
これまでは、GTOの計算ツールといえばPioSOLVERが有名所だったと思うのですが、これからGTOの勉強を始めようという人には「GTO+」のほうがおすすめです。
GTOの勉強をする際によく使う機能として、集合分析(スクリプト)というものがあります。これは連続して複数のフロップを計算できる機能です。この機能を使うのにGTO+なら$75(PC1台のみ、追加1台につき$40)なのに対して、PioSOLVER proは$475(PC2台まで)。
GTO+はPioSOLVERに比べてかなり安いのに、機能的に劣っているところはほとんどありません。GTOの勉強を始める敷居がかなり低くなったように思います。
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GTO+の使い方
ハンドレビュー 集合分析(スクリプト) 研究データ ポーカーにおいて頻出で、汎用性が高いと思われるシチュエーションをランダムなフロップ500個で計算してみました。データを公開しておきます。参考になるか ...
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目次[表示]
PioSOLVERの使い方
基本的な使い方
まず、OOPとIPの想定レンジを入力します。その後、Board、Starting Pot、Effective Stacks、IP/OOPのBet sizes、Raise sizesを入力して、Build treeをします。treeが完成したら、Goで計算を開始します。
accuracy settingsを設定すれば、GTO戦略をどこまで正確に計算するかを決められます。計算時間に影響する部分なので、状況に応じて調整します。
ベットサイズを調べる
Bet sizes、Raise sizesに複数の選択肢を入力すれば、頻度やEVを比較することで、どのサイズが有力なのかという方向性を探ることができます。
対戦相手のリークから搾取する方法
まずは、通常通りGTO戦略を計算します。その上でSet strategy and lock nodeという機能を使って、相手のリークを考慮に入れた搾取戦略を計算することができます。