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【ドラニュース】

周平の代役5番、阿部が大仕事 猛打賞、決勝中越え2点三塁打

2019年7月18日 紙面から

中日-阪神 8回裏1死一、二塁、決勝の中越え三塁打を放ち塁上で喜びを爆発させる阿部=豊橋市民球場で(黒田淳一撮影)

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 “周平ショック”を振り払った。中日は17日、阪神戦(豊橋)で接戦を制し、2015年以来4年ぶりの7連勝。単独3位に浮上した。右手小指の靱帯(じんたい)断裂で離脱した高橋周平内野手(25)に代わって5番で先発出場した阿部寿樹内野手(29)が同点の8回に勝ち越しの中越え2点三塁打を放った。18日からは1ゲーム差で追う2位・DeNAとの4連戦(横浜)、全員野球で連勝街道まっしぐらだ。

 打線の柱がいなくなっても竜は勝った。2015年の春先以来、実に4年ぶりの7連勝で単独3位に浮上。粘る虎の戦意を完璧に打ち砕いたのは高橋の代わりに5番に入った阿部の一振りだ。

 同点の8回1死一、二塁。3番手・藤川の投じた初球。内寄りの真っすぐをはじき返す。打球は中堅・近本が伸ばしたグラブのわずか上を越えた。勝ち越しの2点適時三塁打。右拳を握り締め、ベース上でほえた。

 「直球だけに絞ってました。藤川さんはいい投手なので、待っていてもいい結果は出ない。思い切りいきました」。豊橋球場に集まった竜党の大歓声を浴びた。

 ここまで打線を引っ張ってきた主将が試合前に出場選手登録を抹消された。与田監督は「起きたことはしかたない。選手がいないわけではない」と気丈に振る舞ったが、竜のチーム力が試される一戦。今後を占う大事な試合で5番を任されたのが阿部。だが「周平の代わりはできない。自分なりにチームに貢献できればいい」という自然体が好結果を呼び寄せる。

 2回の第1打席に中越えの二塁打を放つと、4回にも中前打を放つ。そして第4打席で試合を決める一打。4日の巨人戦(東京ドーム)以来、今季4度目の猛打賞。「バットが振れるようになってきた」とその手に手応えを宿す。

 規定打席も射程圏にとらえ、ブレイクを果たした今季。本拠地での登場曲をサザンオールスターズの「彩~Aja~」を使うようになった。「元々サザンは好きでしたけど、自分で決めてないんですよね」。実はチョイスしたのは赤坂広報と高橋だった。「周平が持っていたアルバムの中から雰囲気が合う曲を考えたんです」と赤坂広報。この日も普段と同じBGMで登場し、竜党を歓喜へと導いた。

 

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