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FAZER R

FAZER R / 細部に至る詳細な解説と鮮明な画像で、ヤマハの無人ヘリコプターのディテールを紹介。オンライン版カタログとしてお楽しみください。

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ONE STEP FORWARD
飛び立とう、新しいステージへ。

夜が明ける。今日もまた1日の仕事が始まる。
ただ、昨日と違うのは、新しい仲間が加わったこと。
2014年4月、航空機製造事業法施行令が改正され、無人ヘリの総重量の規制が100kg未満から150kg未満へと緩和された。
そして、満を持して登場したのがFAZER R(フェーザー・アール)だ。
技術の粋を集めてペイロードアップした機体は、思う存分その力を発揮してくれるだろう。
さあ、この頼もしい仲間とともに大きな一歩を踏み出し飛び立とう。
ほ場は新しいステージへと変るはずだ。
「空から農業を創る」というドラマの幕を開けよう。

機能・特長

自動ターンアシストモードを標準搭載、操縦簡素化と散布精度のさらなる向上が可能になりました。

スイッチのON/OFFだけで簡単操作

自動クルーズコントロールモードに加えて、自動ターンアシストモードにより散布スイッチのON/OFFだけで一定の散布間隔でのターン、等間隔での飛行ラインおよび飛行速度維持を行うことが可能になりました。

作業者の負担を軽減は安全性の向上に寄与

オペレータにおいては、一定間隔でのターンを自動ターンアシストモードによりアシストすることで、周囲を確認し安全に配慮するためのさらなる余裕を生み出すことが出来ます。
FAEZAR Rの挙動や飛行速度がマニュアル操作に比べ平準化されるため、ナビゲーターにも余裕が生まれ、より安全に意識した効率的な指示を送ることが出来ます。

ターンアシスト機能を標準搭載、操縦簡素化と散布精度のさらなる向上が可能になりました。
ナット埋め込み型タンクでメンテナンスも洗浄も容易に ※16Lタンクのみ

ナット埋め込み型タンクでメンテナンスも洗浄も容易に ※16Lタンクのみ

新型カセットタンク大容量32L

32L(16Lタンク×2)の大容量を実現するため、素材とデザインを基本から再検討。試作品製作と落下テストを繰り返し、新たな素材を開発することで、既存の材料では実現できなかった理想のタンクに辿り着きました。

カセットタンクに
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  • 軽さと強度を両立、透明度アップで薬剤残量も判別しやすい
  • 機体装着用の金属部品がタンクと一体化(インサート成形)
    タンク外部からの取り付けが可能となり、内部突起がなくなり洗浄が容易に
  • 内容量表示の数字を見やすく大きく、目盛りラインもくっきり
タンクの目盛りの数字やラインをくっきり見やすく改良 ※16Lタンクのみ

タンクの目盛りの数字やラインをくっきり見やすく改良 ※16Lタンクのみ

エンジンのパワーアップ

エンジンのパワーアップ

  • エンジン出力を7.8%向上(19.1kW→20.6kW)
  • カムプロフィールの変更
  • 圧縮比の見直し(高圧縮比化)
  • マフラーの最適化を行い、 排気抵抗を軽減

テールローター

  • JAXA(※)の技術指導を踏まえ最適な3D翼形状を設計。
    テールローターの空力効率を向上
  • 軽量な炭素繊維を用い、破損の際も飛散しない積層構成を採用
  • 機動力と操作レスポンスが向上

※ JAXA(ジャクサ)宇宙航空研究開発機構。
宇宙航空分野の研究開発を実施する国立研究開発法人

テールローター

ロングフライトの実現

  • 燃料タンクを5.0Lから5.8Lに大型化することにより、24L散布2回の連続フライトも行えるようになりました。
    ※ほ場条件により異なります。

周波数の増波

操縦に使用する周波数を7波から10波へと拡張しました。周波数不足の緩和により散布作業の効率化に貢献します。

スムーズな離着陸

スムーズな離着陸

  • メインマストを2.5度右へ傾斜させたことで、
    エルロンを操舵することなく、水平離陸。
    左右ランナーの同時着地で着陸の安定性が向上
  • 離陸から着陸までをカバーするGPS制御

信頼性の向上

  • 機体制御系を2重化し、信頼性を向上
  • フライトスイッチを送信機側に移設し、操作性と安全性が向上
  • エンジン自動停止機能(地上で10分以上アイドリング状態が続くと、
    自動的にエンジンが停止)
  • 機体送受信機の1対1対応でセキュリティ強化
信頼性の向上
軽量・シャープなボディ

軽量・シャープなボディ

  • デザイン性と全方位冷却性を両立したカバー形状と装備品レイアウト
  • テールローター駆動にカーボンシャフトドライブ採用
  • フルチタンマフラー・スターター等、各種部材を軽量コンパクト化

環境配慮

  • 従来機『RMAX Type II G』の73dBから70dBに騒音を軽減(50m離れた地点での測定値・当社計測方法による)
  • 4サイクルエンジンでクリーンな排気ガス

オペレーターに優しい簡単操作

  • シンプルで分かり易いコントロールパネル
  • 速度維持飛行(オートクルーズ)により、「一定速度でのフライト」を実現
  • 送信機バッテリーの小型化、着脱性向上、利用時間を延長するなど利便性がアップ
  • ワーニングランプ表示の一元化
ワーニングランプ

初級者から上級者までサポートする速度制御モード

  • 速度制御モードにより、速度維持飛行(オートクルーズ)が容易に可能
  • YACSⅡ制御システムにより、飛行速度・高度・方位の安定性が高まり、狙い通りの散布を実現
  • 突風・気圧変化など使用環境の変化によるフライトへの影響が低減
初級者から上級者までサポートする速度制御モード

散布装置

薬剤の搭載量向上のため、新たに開発された大容量カセットタンクと大容量ホッパーに対応。
使いやすさと安定した散布を追及したシステムにより作業効率がさらに向上。用途に応じて容量が選択可能です。

液剤散布装置

  • ダウンウォッシュによる空気の流れを利用し、さらに飛散低減を実現するセンターノズル付き
  • 薬剤タンク装着時のエア抜き作業が不要
    ※ ポンプキット追加で多量散布に変更可能
液剤散布装置

16L大容量タンクを採用

16L大容量タンクを採用

粒剤散布装置

  • 落下分散性能の向上
  • 装置形状や機体メインマストを2.5度右へ傾斜させたことにより薬剤詰まりを低減
粒剤散布装置

15㎏ホッパーを採用

15㎏ホッパーを採用

仕様諸元

FAZER R仕様諸元
項目 仕様
製造型式 L31
性能 実用距離(目視範囲) 150mまで
制御システム YACSⅡ(YAMAHA Attitude Control System-Cruise control)
操作寸法 メインローター径 3,115mm
テールローター径 550mm
全長・全幅・全高 3,665mm・770mm・1,078mm
取扱重量 ※ 71kg
エンジン 種類 4サイクル・水平対向2気筒
排気量 390cc
最高出力 20.6kw
始動方式 セルスターター式
燃料 レギュラーガソリン

※ 設計図面による寸法のため実計測では±10mmの計測誤差があります。
※ 取扱重量とは、オイル・燃料満タンの機体にL59散布装置本体(散布タンクは含まず)を取り付けた状態での重量です。

FAZER R仕様諸元 単位(mm)
散布装置 仕様諸元
項目 仕様
液剤散布装置32ℓ 型式 L59
カセットタンク容量 16ℓ×2
吐出方法 ギヤ方式ポンプ・フラットタイプノズル
吐出量 サイドノズル 1.3~2.0ℓ/分(速度連動方式)、センターノズル 0.65~1.0ℓ/分(速度連動方式)
ノズル間隔 1,434mm
装置重量 7.9kg(16Lタンク×2搭載時)
項目 仕様
粒剤散布装置30kg 型式 L48
ホッパー容量 15kg×2
吐出方法 スピンナ方式(直径300mm)
吐出量 2.5kg/分
インペラ回転数 720rpm
装置重量 7.6kg(15kgホッパー×2搭載時)
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