第八話:回復術士は異議を唱える
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世界宗教と言っても過言ではないファレン教の総本山に来ていた。
馬車での旅がスムーズに終わったこともあり、余裕と見ていた日より二日早くつく。
俺たちは国賓扱いとしてもてなされている。
宿も食事も超一級品。
にも拘らず、セツナとグレンに向けられる目には隠しきれない嫌悪が混じっていた。
プロフェッショナルですらそれだ。
どれだけ差別が深く根付いているかわかるというもの。
そして、いよいよ今日は世界会議当日だ。
朝から会議があり、朝食を済ませればそちらへ向かう。
「どうしてケアルはセツナとグレンを連れてきたの? あなたなら、二人への風当たりが強いことに気付いていたわよね」
「ああ、エレンと話して、わかった上で連れてきた。そうする必要があったからだ」
セツナとグレンは書類上、俺たちの護衛。
つまるところ、いくらでも代わりが利く役職だ。
普通に考えれば、連れてくる必然性はない。
この国で向けられる視線と感情を考えれば、パナケイア王国に残しておくべきだっただろう。
「セツナは連れてきてもらえてうれしい。ケアル様と離れ離れはいや。その他大勢にどう思われようが、どうでもいい」
「グレンもなれたの! それに、こっちに来てから、ご主人様、いつも以上に愛してくれてるの!」
「この二日、セックスしかしてなかったからな」
入念に準備してから出発した。
今更、慌ててすることもなく、こんなクソな国で観光をする気にもならなかったので、部屋にこもって、ひたすらやりまくっていた。
なかなかに充実した日々だ。
「なら、良かったわ。二人とも強いのね」
クレハの発言は微妙に違う。
セツナとグレンの思考回路は俺に似ていて、親しい人間以外に対する興味が極めて少ない。
さきほどセツナも言ったとおりどうでもいいのだ。
だから、悪意が気にならない。
「あれだけ、愛してもらったんです。ケアル様の子供ができてるかもしれません」
「楽しみですね。ケアル兄様との子供」
「もう避妊もしてないしな。この中の誰かがそうなってもおかしくない」
全員に避妊はしないと宣言している。
ただ気持ちよくなるだけじゃなく、子供がほしい。
今まで避妊をしていたのは、戦力の低下を防ぐためであり、俺の未来への関心が薄かったから。
だけど、今は違う。彼女たちとのこれからが欲しい。
「がんばる! いっぱい食べて栄養をつけとく」
セツナはいつもかなり食べるほうだが、今日はなおさら良く食べる。
子供を産むなら栄養を蓄えないといけないのは獣にとって本能で、人間もそうしたほうがいい。
「そういえば、ケアル兄様。ゲストもちゃんと着いたみたいですよ」
「そうか、ぎりぎりだったな」
「向こうもバタバタしているようですね」
「だろうな。世界会議が終わったら、こっちはエレンに任せて、向かってみよう」
エレンほどではないが、ある程度俺も政治はできる。
知識だけなら、エレンのものをコピーしているのだ。それを使いこなせるかはまた別だが、これだけいいお手本を見てきたのだから、その気になれば彼女の力になれる。
「ええ、留守は任せてください。……というわけで、そろそろ行きましょう。謀略と陰謀の世界会議へ!」
俺は苦笑する。
ファレン教の監視役がいるなか、平然と謀略と陰謀の世界会議と言い放つなんて。
わざとだろう。嫌がらせだ。
さて、やり玉に上がりにいくとするか。
◇
世界会議が始まる。
ここには主要各国の代表が集まっていた。
参加できるものは国ごとに五人までと定められており、旧ジオラル王国にして現パナケイア王国の参加者は、俺、フレア、エレン、クレハにセツナ……そして、子狐モードのグレン。
キツネは人数としてカウントされない。
役割は国の代表と、その補佐二人に護衛二人というもの。
ホールになっており、中央に司会を務める スコーデリア皇国の聖帝がいた。
スコーデリア皇国は、聖帝と呼ばれるものが国と宗教両方のトップに立っている。
政教分離なんていう近代思想は遥か彼方に置き去りにしており、宗教が国そのものだ。
まずは予定通り、グランツリード帝国の切り分けについて議論される。
各国が、声高々に自分の取り分を主張する。いかに先の大戦で功績を挙げたか、あるいはその土地の歴史背景など。
そして、俺たちの番が来た。
「我々は先の大戦で、敵の主力部隊を壊滅させ、更には精鋭部隊による首都の強襲、指導者であった【砲】のブレットを討伐しました……この大戦はほぼ私たちだけの力で勝ったようなものです。本来なら、グランツリード帝国のほとんどを我が物と主張する権利があります」
エレンが強く主張する。
それに対して各国が猛反発する。
このままでは自分たちの取り分がなくなってしまうと焦っているのだ。
ある程度好きに騒がせてから、エレンがにっこりと微笑む。
そして、再び口を開いた。
「とはいえ、それはジオラル王国の功績であって、パナケイア王国の功績ではありません。ジオラル王国の功績でパナケイア王国が褒賞をもらうのは理に反します。皆様もそう思いませんか?」
しめたとばかりに各国はエレンの主張に賛同する。
各国は声を揃える、あくまでジオラル王国の功績であり、パナケイア王国は関係ないと。
……相変わらず、エレンは性格が悪いな。
もとから、俺たちは取り分を主張するつもりはなく、取り分を放棄することでジオラル王の罪を償うつもりだった。
しかし、取り分を放棄するにしてもいろいろとやり方がある。
シンプルなのは、『取り分を放棄する代わりに、かつての罪を赦してくれ』と言ってしまうこと。
それをしたところで欲深い各国はいろいろと難癖をつけてくるだろう。
その点、今の一手は素晴らしい。完璧な布石だ。
エレンの考えに気付いた国も、何カ国かいるようだが、大半の国は目先の欲にかられてエレンの主張を支持し、この流れは変わらない。
数分後にはパナケイア王国を除く各国で、パイを切り分けるかのようにグランツリード帝国はバラバラにされて、食べられてしまった。
これだけあっさり話し合いが終わったのは、事前にさまざまな取り決めがなされていたからだろう。
これで表向きの議題は終了。
しかし、今日の会議はここで終わらない。
俺たちにとって、ここからが本番だ。
「では、次の議題に移りましょう。ジオラル王国の賠償責任についてです。旧ジオラル王、マルグルト・リキル・ジオラルの暴挙によって、多くの国が深刻な被害を受け、その爪痕は未だ癒えてません。パナケイア王国には賠償をする義務があります」
その言葉に賛同の声が次々とあがっていく。
どうやら、グランツリード帝国だけでは腹が満たされなかったらしい。
今度は俺たちを喰らいたくて仕方ないようだ。
さきほど、大戦の功績を表明したように、次々と各国は自らの国が受けた被害と、それに相応する賠償を要求してくる。
こんなもの即興で算出できるはずがない。
事前にこの議題が上がることを知っており、入念な準備をしていた。
ジオラル王国以外では、話が通っていたのだ。
……間抜けな連中だ。それだけ話を広めてしまえば、どれだけ俺たちを締め出そうとしても、情報は洩れる。
そんな間抜けを晒さなければ、こちらの対策が間に合わなかったかもしれないのに。
各国の主張する賠償、金や人材、技術供与、それらを合算してみる。
そんなものを払えば、一生、俺の国は他国の奴隷だ。
一通り、各国の主張が終わり、俺たちの番。
エレンがこちらを見る。
たしかに、この場では王である俺が発言するべきだ。
エレンは俺ならば先程自らが打った布石の意味がわかると信じて委ねてくれた。
「パナケイア王、ケアルだ。我が国に賠償責任があるということだが……そんなものは存在しない。ジオラル王国がやったことであり、パナケイア王国には一切関係がない。以上だ」
断言する。
一切の動揺も、悪びれもせずに、ただ事実を告げただけという雰囲気を纏わせて。
当然、各国はそんな主張を認めるわけがなく、立ち上がり、叫び、会場が異様な熱気に包まれる。
「ふざけるな!」
「通るか、そんなもん!」
「まったく、反省の色が見えない!」
まあ、素直に認めてくれはしないだろうな。
「静粛に!」
聖帝の言葉で場が静まる。
さすがの世界宗教、大した求心力。
「パナケイア王、ケアル! そのような戯言が通じるとでも」
「通じるさ、というより、ここにいる皆様は既に認めてくださっている。一度、決めたことを蒸し返すのは良くない」
またもや、俺に対する非難が爆発する。
聖帝が場を鎮め、その意図を説明しろと口にする。
「さきほど、グランツリード帝国の切り分けに関して、我が国はこう主張した。大戦の功績はジオラル王国のもの、パナケイア王国は関係がなく、分前をもらうわけにはいかない。そして、その主張に貴国らは賛同した。であるなら、功績と同じく賠償もジオラル王国のものであり、パナケイア王国には無関係。貴国らがジオラル王国とパナケイア王国は別ものだと認めたのだから!」
反論しようと身がまえていた諸国が、色めき立つ。
そう、エレンのあれはこのための布石。ただ、権利の放棄をして許しを乞うわけではなく、ジオラル王国とパナケイア王国は別ものであると認めた前例を作った。
功績はジオラル王国のもの、罪はパナケイア王国のもの、そんな都合のいい解釈はない。
すでにジオラル王国とパナケイア王国は別ものだと、この場では扱われている。何を言われようと押し切れる。
「我がパナケイア王国の主張は以上だ。ジオラル王国の罪は、ジオラル王国に問うてもらおう。この議題について、これ以上話すことはないと思うが?」
聖帝が殺気を込めた視線を向けてくる。
彼は面白くないだろう、司会者ではあるが、たぶんに私怨があり、俺たちを痛めつけたくて仕方ない。
ファラン教を国内から駆逐したこと、これみよがしに彼らの教えで下賤とされている獣人をこの場に連れてくること。その全てが
「そのような主張は認められません。発言を撤回しなさい、パナケイア王ケアル」
「理があるのはこちらだ。命令ではなく議論をしてほしい。俺はあなたの信者じゃない。神様気取りで上から目線はやめてもらおうか。ここは教会ではないのだから」
すごいな、こんな軽口一つで、聖職者面が剥がれ落ちて、醜い支配欲で凝り固まった薄汚い素顔が表に出た。
こんな器の小さい男でもトップに立てるのなら、宗教の一つや二つ立ち上げてもいいかもしれない。宗教は国を安定させるのに便利なギミックなのだ。
「覚悟はあるのでしょうね? そのような戯言を続けるようなら、各国からの制裁が待っていますよ」
「どうぞ、ご自由に。我らの主張は正しく、理不尽に攻めてくるなら、それは侵略だ。向かい撃つ準備がある」
「はっ、世界を敵に回すつもりですが!? 制裁するのであれば、一国、二国ではない、三カ国、いや、もっと。勝てるとでも!?」
「勝つさ、パナケイア王国は勝つ。たしかに、世界を敵に回せば物量差はきついな。だが、戦争には勝てる。俺なら、少数を率いて、首都に突入、その国の支配者を皆殺しにすることができる。それで戦争は終わる。俺を止められるものは、もはやこの世界にいない。……俺は、自ら攻める気は毛頭ない。しかし、俺は俺から奪うものを許さない。侵略するなら、自らの死を覚悟して挑むといい」
純然たる事実。
いくら戦力差があろうとも、絶対的な戦力である俺が支配者を殺せばそれで終わりだ。
「それは脅しのつもりですか? ははっ、そんなマネは不可能です」
「脅してきたのはそちらだし、実現可能だ。俺はそうやってブレットを殺した。勘違いしていないか? 世界を滅ぼしかけたブレットより強いから、俺はやつを殺せた。俺は奴以上の化物だよ」
聖帝の顔が引きつる。
おそらく、彼はこう思ったのだろう。
もしかして、自分は今、この化物を敵に回したのではないかと。
「言いましたね、世界に喧嘩を売った報いを受けることになりますよ!」
そして、どうせ敵に回したのならば、自分以外の各国を鉄砲玉にしてそちらに意識を向けたいと考えている。
だから、バカどもがそそのかされないように釘を打つ。
「そこも勘違いだ。喧嘩を売っているのはそっちで、俺は殴られたら殴り返すと言っただけだ。それに……パナケイア王国は孤独じゃない」
指を鳴らす。
すると、五つの国の代表が立ち上がった。
「我々は、パナケイア王国との同盟を結びます。筋が通っているのは、パナケイア王国、それを理不尽に攻めるのであれば、黙ってはいられない」
「あなたたち、血迷ったのですか!?」
五国を代表して、発言をした男は、水の都の支配者エスタ王子。
エレンが根回しをしていた国々だ。
彼らが立ち上がれたのは、こちらに理があるから。そうでなければこの場で動いてもらえなかっただろう。
これで構図は、世界VSパナケイア王国ではなくなる。
その混乱が覚めぬ今こそ好機。
とびっきりの切り札を出す。
こつん、こつん、存在感ある足音が響く。
あまりにもか細い音、なのに、誰一人それを無視できない。
現れたのは少女だ。
黒い翼と銀髪、美しすぎて、幻想の世界に迷いこんだと錯覚してしまう。
「同盟には私たちも加わるよ。私は魔王。すべての魔族を統べるもの。私たちは、パナケイア王国と共に歩む」
俺の恋人のイヴ。
彼女こそが俺の切り札。
完全に聖帝の顔が引きつった。
魔王と手を組むことで、完全にパワーバランスがひっくり返った。
なにせ、魔族は人間の世界すべてを敵に回して、何百年も戦い続けてきたのだから。
その戦力と、最強の俺が手を組む。もはや、それは世界会議参加国すべての戦力を凌駕する。
だが、ここで驚いてもらっては困る。
ここから更に面白くなるのだから。
いつも応援ありがとうございます! 「面白い」「続きが気になる」と思っていただければ画面下部から評価していただけると幸いです!
また、7/1には書籍六巻が角川スニーカー文庫様から発売。今回の書き下ろしはめちゃくちゃ筆がノッた自信作なのでぜひ読んでください。↓に表紙と詳細があります
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