サマーマイルシリーズ第1戦「第67回中京記念」(GIII・21日・中京・芝1600メートル)で7歳馬キャンベルジュニアが、巻き返しへの態勢を整えつつある。過去、重賞2着3回の実力馬が舞台をベスト距離のマイルに戻して古豪復活をかける。
キャンベルジュニアにとって、芝のマイル戦は【2212】の好成績が示す通りのベスト距離。昨夏のキーンランドC(4着)から3戦連続でスプリント戦線を歩んだが、走り慣れたマイルに戻ってきた。
芝の6F戦を使われた近3走は、大きな着順にこそなったが、敗因は明確で勝ち馬とも大きく離されてない結果に。7歳馬となった古豪に森助手は「この距離を使うのは久々になりますが、もともとが走り慣れている距離。問題はないでしょう」と前向きに構える。
1週前追い切りは、10日の美浦Pで併せ馬。びっしり追われたスウィフトレイド(6歳3勝クラス)の内で馬なりのままラスト1F11秒7で同入。森助手は、前走から6カ月余り間隔が空いたことに「放牧中に軽い挫石があって、このレース間隔になりました」と説明。状態面については「帰厩してからは順調ですね。1週前でも軽い動きをしていました。この段階では、休み明けの分もあって少し余裕もありましたが、直前の一本で仕上がると思います」と仕上げは青写真通りに進んでいる様子だ。
17、18年のダービー卿CT、昨年の京王杯スプリングCと重賞で2着3回と実績は十分。ここで初タイトルを手中にできれば秋のマイル戦線への視界が大きく開ける。 (美浦取材班)