学童軟式野球のスポーツデポ杯大会(中日スポーツ後援)は15日、ナゴヤドームでの開会式に続き尾張旭市城山球場などで1回戦があり、6年生以下のAリーグはペイフォワードが3-2で豊田サンボーイズを下した。升田雄大投手(同市立瑞鳳小6年)が勝ち越し適時打に加え、2失点完投で初戦突破に貢献した。
弱気の虫は封印した。ペイフォワードは1回1死から升田が3連打され2点を失った。「いつも立ち上がりが悪くて」と反省したエースだが、2回以降に許した安打は1本だけ。逆転勝利につなげた。
「間合いと緩急を意識してストライクを先行させました」。149センチの小柄な体を目いっぱい使って腕を振った。5回は先頭に安打されながら次打者の飛球を右翼手の好判断で併殺に。波に乗った。
打ってはチームで三冠王の3番打者。3回は左翼へ追い上げの犠飛を決め、5回には1死一、二塁で左前へ勝ち越し適時打を放った。柴田明監督は「きょうは升田です。勝ちを持ってきてくれました」と称えた。
投打でヒーローとなった升田は「苦しくても頑張れたのは後輩のおかげです。きょうは5年の石川(遊撃手)の誕生日だから、みんなで勝利をプレゼントしたかった」と笑顔で打ち明けた。 (高野行正)
▽Aリーグ(6年生以下) トライアルBC4-2古南ハンターズ、北巽ユニオンズ7-0武並クラブ、吉良ジュニアクラブ7-2效範少年野球クラブ、小牧パンサーズ2-1BCSボーイズ