１９７１年度プロ野球オールスターゲーム第１戦は１７日、西宮球場で約２万８千の観衆を集めて行われ、江夏（阪神）の投打にわたる活躍でセ軍がパ軍を無安打に抑えて完勝した。セ軍の先発・江夏は１回から責任回数の３イニングを９奪三振（新記録）で切り抜けたばかりか２回、勝負を決める右翼３ランホーマーを放っていち早く優位に立った。以後もセ軍投手陣が力投する一方、７回太田（近鉄）から藤田平（阪神）がダメ押しの右線二塁打を奪って５点目を挙げた。パ軍打線はついにセ軍５投手から安打が奪えず、オールスター戦史上初のノーヒット・ノーラン、１６奪三振（新記録）を喫して不名誉な記録で完敗した。