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いじめ、今昔

時々、昔はよかったね。
いじめなんかなかったよ。
学校はもっとましだった。
そんな声が出てくる。
でも、そうかなと思う。

私が中学生だった40年ほど前、
いじめはあった。
そしてそのことを相談した先生は、
話だけ聞いて、何もしてくれなかった。

高校生の時、自殺未遂の末、高校を中退した友人がいた。
おおっぴらになっていないが、
それはいじめが原因だと言われていた。
高校は全く原因究明などせず、
ただ、退学届を受け取った。

厄介払いができたと、陰でささやかれていた。

もちろん、今のいじめの悲惨さは、
報道を聞くにつけ、ひどいものだと思う。
思うが、それが昔はなかった、と言えないのも、
事実だとわかっている。

私はいじめを受けた。
私の同じ学校の学生が、
自殺未遂の末、中退した。

彼が自殺していたとしたら、
学校はどうしただろう。

どうもしなかったかもしれない。
今となっては、その時、未遂で終わって、よかったと思うだけだ。
ただ今はいじめによる自殺という報道がなされているが、
その当時、そんな報道はない。
ないからと言って、中学生や高校生が、
いじめを苦に自殺しなかったかと言えば、
そんなことは断じてない。


私はその後、その地を離れ、今は彼も、
母校も、
そしてその地のことも、
全くわからない。

そこに足を向けたこともない。

40年近く前、
私はその地で青春期を過ごした。

願わくば、今はその地でいじめがないことを、
中学生や高校生が、
理不尽な命の危機にさらされていないことを、
切に祈るのみだ。



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