氷浦朱鷺の不都合な世界

正月は帰省するのです。
実家に一週間ほど滞在するのですが、
なんだか新年からむなしさが。

散々、添加物について話してきたのに、
正月二日に出されたパンに、
「バターにする？」
と言って差し出されたのは、マーガリンでした。
母にはマーガリンの問題を懇切丁寧に説明していたはずなのに。

親戚の御年始で、もらったお菓子の詰め合わせ。
これも添加物が原材料のラベルに、
あふれんばかりに列挙されたものだった。
あれほど複合した添加物は怖いって話していたのに。

ちなみに私は自分のお店の無添加のガトーショコラを渡しています。

もうずいぶん前になりますが、
大学での講義で聞いた話。
ずいぶん前なのに、いまだに覚えているのは
インパクトが強かったせい。

インドのある地方では、微量な有毒物質を含んでいる作物がある。
これを食べ続けると、指先や足が動かなくなって、
最後には死んでしまう。
ただ、その毒はわずかで、食べ続けない限り、
すぐに症状が出る訳ではない。

ただ、貧しい人たちは、それが毒だとわかっていても、
食料を買う金がないので、
その作物を食べてしまう。
それは雑草のようなもので、どこでも簡単に生えてきて、
収穫することが出きるから

そのうち病気になり、死んでしまうだろうとわかっていながら、
今、空腹なので食べてしまう人々。
餓死するよりも、今だけ生き延びたいという人。

怖くて怖くて、講義の後も、ずっと震えていました。

今、添加物まみれのコンビニ弁当。
チェーン展開しているほぼすべてのファミレスが、
添加物てんこ盛りの料理を出しています。
それを知らないとは言わせません。

でも食べています。
毎日のように食べている人もいます。

なぜ、
安いから、
便利だから。

そしてすぐに健康被害が出るわけじゃないから。

すぐに出たらそれは猛毒でしょう。
インドの人たちだって、まさかすぐに死んでしまうような毒なら、
その作物を食べたりはしない。
でも毒には違いない。

添加物には許容量が決められているのですが、
それは個々の添加物に対してで、
複合的に使われた場合のものではありません。

毒なのです。
緩慢な毒なのです。
でもそれを百パーセント除くことは、
日本で生活しているとかなり難しい。
多くの人はそれに無頓着になっていく。
そして少しずつ健康をむしばまれていく。

安さに群がって、
添加物まみれすら気にしなくて、
愛する我が子に
愛するパートナーに
食べさせている。

それって本当に愛ですか。
愛する人に、毒を盛れますか？


今年もカフェ・はまなしは、無添加を目指します。
そしてネットショップの商品は完全無添加です。
http://hamanasi.net/