『やすらぎの刻~道 #71 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
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『やすらぎの刻~道 #71 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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やすらぎの刻~道 #71 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
菊村栄(石坂浩二)のコテージに突然、亡き父・栄一(梅宮辰夫)が現れた。驚きを隠せない栄に対し、栄一は「お前のドラマが天国で評判だ」と告げ、忘れっぽい天国の住人たちのためにドラマのあらすじを最初から語ってくれと頼む。栄は、自身のシナリオ『道』のこと、また『やすらぎの郷 La Strada』で起きた様々な出来事も打ち明けていく…。『道』では、しの(清野菜名)がある事件を起こしてしまう…。
◇出演者
石坂浩二、梅宮辰夫
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
藤田明二、阿部雄一、池添博、唐木希浩
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
誰だ?
俺のウイスキー
勝手に飲むなよ…。
誰だ?
えっ?
と と… 父さん?
父さん とっくに あの世へ
行ったんじゃなかったの?
行ったさ。
行ったはいいが 酒がねえんだ。
♬~
なんとかという下戸の大臣が
あっちの世界に来てから
禁酒法を敷きやがって
酒が消えた。
おまけに
禁煙法まで作ろうって騒ぎだ。
まあ 馬鹿馬鹿しい。
みんな もうとっくに
死んだっていうのに
何が体によくないだ。
まぬけ。
フッ 父さん ハハハッ…。
タバコあるか?
あるよ。
1本ちょうだい。
ああ… いいよ。
はい どうぞ。
母さん 元気?
認知症だ。
だって
こっちで すでに認知症だったぜ。
あっちの世界に来りゃ
普通はよくなるんだ。
ところが あいつは
全然よくならない。
重症だ。
はあ… そりゃ大変だ。
おまけに俺まで染まっちまった。
何が?
認知症がよ。
ありゃー…。
あっちの世界も
認知症だらけよ 今は。
そりゃ 大変だ。
お前のドラマが 今 人気だ。
えっ… どこで?
あっちでよ。
えっ なんてドラマ?
『やすらぎの刻』か…?
『道』か…?
ほらな もうな
題名まで忘れとる。
ハハハ…。 いや そのドラマ
今 あっちでやってるの?
うん。 今 視聴率 ナンバー2だ。
本当?
85パーセントいった。
ハハハ… 嘘!?
嘘じゃない。
じゃあ ナンバー1は?
『ポツンと一軒家』だ。
これは あっちじゃ
大した人気だ。
昔 住んどった自分の家が
いつ出てくるか
みんな 待っとる。
なるほどね。
それはいいが
問題は お前のドラマだ。
昨日までの筋を
もう みんな忘れとる。
みんな 勝手な事を言うが
全員が認知症だから
みんな言う事が違う。
原作者だから
お前は覚えとろう? 語れ。
えっ 語れって言ったって…。
フフフ… いや その
一体 どこから?
ははーん…。
お前も認知症か。
もう忘れとるな?
いや 俺は覚えてるよ。
じゃあ 語れ。
聞いてやるから 語れ。
ねえ 話 聞きながら
この酒 飲んでも構わん?
〈やすらぎの郷も
あれから2年あまり〉
〈いくつかのドラマがあり
人の出入りがあった〉
〈姫と呼ばれた 永遠のマドンナ
九条摂子が この世を去り
濃野佐志美こと 井深凉子も
姫を追うように鬼籍に入った〉
〈あれほど元気だった大納言も
骨折を機にして にわかに衰え…〉
〈高井の秀さんは
ひょうひょうと 変わらず
ジジババのシワを描く事に
今や余生を完全に捧げており…〉
〈あれほど大騒ぎした
伸子とマロの恋は
大方の予想どおり
1年半で終わった〉
〈私は ひと月ほど前
1冊の台本を発見して
その事が ずっと頭を占めている〉
〈その脚本には
苦い思い出があった〉
〈そもそも それは
お嬢の話した一つの話に
端を発したのだ〉
国の政策に踊らされて
国の犠牲になる 悲しい姉妹。
(財前)白川冴子と水谷マヤが
それをやったら面白いものになる。
先生 そう思いませんか?
(菊村の声)うん。
〈しかし 第一稿が完成し
中国にロケハンに
行こうとしていた矢先…〉
あたしたちの企画
ボツになったのよ。
〈驚いて
局長に真意を問いただすと
スポンサーが推す
別の女優の企画が
すでに進行中だと言う〉
(三井)白川冴子と水谷マヤでは
今や 若者の認知度が低くて
視聴率が期待できないと…。
〈白川冴子と水谷マヤでは
視聴率が取れないと
局長に言われ…〉
〈私は怒りと悲しみに震えた〉
〈夢中になって
このホンを書いた日々〉
〈私は本気で燃えていたのだ〉
〈何も知らずに
無我夢中で燃えた〉
〈10年前の嫌な記憶を思い出す中
郷の新しい住人 ロクさんの
ある話に
私は興味を抱いた〉
(ロク)扉に飾ってある写真は
私の いわば原風景なんです。
それでね
結局 私 考えるんですがね
原風景って
なぜ ひかれるんだろうって。
原風景ってのは
最後に自分の帰っていく…
帰り着きたい最終の景色だ
という事じゃないんですかね。
〈そうだ!〉
〈あの時 苦労して調べ上げ
燃えに燃えて構築し
そして挫折した 『機の音』の舞台〉
〈あの舞台を使って
前とは違う
全く別の物語ができないか〉
〈原風景である
あの山あいの道が
戦前 戦中 戦後を通して
次第に変わってくる
その有り様〉
〈その中で翻弄される
ツイてない男の物語〉
〈これはスポンサーや
代理店の絡んだ
局に頼まれて書く
シナリオじゃない〉
〈俺が 自分の生きがいのために
なんの当てもなく書く
シナリオだ〉
〈放映なんかされない
シナリオだ〉
〈こうして私は 『道』のシナリオを
書き始めたのだった〉
〈一方 やすらぎの郷では
様々な事件が起きた〉
〈まずは 大納言との別れ〉
岩倉さん わかりますか?
(名倉)皆さん お見舞いに
来てくださいましたよ。
わ か り ま す か?
(大納言)い か… に も。
(マロの声)あいつ 最期に
なんか言ったよね?
なんて言ったの?
(マヤの声)
「いかにも」って言わなかった?
(お嬢の声)言った。 言った。
俺にも そう聞こえたよ。
うん やっぱり そうか。
どういう意味ですか?
「いかにも」って。
いや 大納言シリーズでさ
ブレークした時に
当時 流行ったんだ そのセリフが。
あれさ 本当は
セリフ忘れちゃったのよ。
なんか聞かれた時
答えるセリフが出てこなくて
「いかにも」って言ったら
それが 妙に
ウケちゃったんだって。
そうなんだよな。
まあ だから それ以来さ
めったやたらに その台本に
「いかにも!」ってのが
使われちゃってさ。
そう。 そしたら 子供たちが
まねし始めたのよね。
あいつ そのセリフは
覚えてたんだな。
いかにもぉー!!
昨日から こちらに
コンシェルジュとして
勤務する事になりました
有坂エリと申します。
〈新しくコンシェルジュになった
有坂エリさんという美女〉
〈私は 律子の墓参りと称して
エリさんとデートする事に
成功した〉
♬~
〈こんな理想的な展開って
ありか?〉
〈それが… あったのだ!〉
〈なぜか あったのだ!〉
〈ああ~ 人生は素晴らしい!〉
〈世の高齢者よ!
夢を捨てるな!〉
〈それから しばらく経った
ある日
歌舞伎出身の人気俳優の
竹芝柳介が
大麻所持で摘発され
行方をくらましているという
ニュースが世間を騒がしたが
その柳介をかくまっていたのは
なんと お嬢だった〉
ごめんなさい。
お嬢! あんた あの子と一体…。
あ… あの子…
孫なの。
(マヤの声)竹芝柳介が
どうして あんたの孫なの?
あの子のおじいちゃん
もう亡くなった
二代目 竹芝柳翁が
大昔 まだ
二世 竹芝柳之介を継いだ頃
恋人同士だったの 私たち。
〈アメリカで
人知れず子供を産んだお嬢〉
〈その子は家を継ぎ
やがて 孫の柳介が生まれた〉
〈その柳介は
留学先で その事を知り
お嬢と
交流を持つようになったという〉
〈柳介は結局
秀さんの説得によって
警察に自首する事になった〉
孫でしょう!?
孫は孫でしょう!?
その孫が
どこにも行き場がなくなって
守ってくれる人が 誰もいなくて
あたしみたいな
こんなばあさんに…。
なんの力もない
こんな人間に
すがる思いで
助けを求めてきたら
あんたなら どうする?
かくまってやらない?
わかった。
わかったよ お嬢。
もう あたし なんにも言わない。
涙拭きなさいよ
ほら お化粧がグチャグチャだよ。
い… 嫌だ!
お… お化粧がグシャグシャなの
嫌だ…。
嫌だ…。
(鼻をかむ音)
〈お嬢は
まるで子供みたいだった〉
〈そのお嬢の
今は年取った顔の向こうに
17歳の
何もわからない幼い少女の顔が
一瞬 かすめた〉
〈そして やすらぎの郷で起きた
もう一つの事件〉
〈それは 明日 語ろう〉
ええっ!?
(桂木怜子)先生?
うわあ お体…!
〈この夏 やすらぎの郷が変わる〉
〈続々と入居する新メンバー〉
前立腺がんの疑いですな。
(マロ)菊村先生 もうダメらしいよ。
嘘…!?
(2人)えーっ!
〈混沌の一語に尽きる〉
(香川さくら)最近 秀さんと
付き合ってらっしゃる事…。
(九重めぐみ)
今まで どこにいたのよ!
まだ半分も終わっちゃいない。
(一同)知らなかった。
〈やすらぎの郷は
どこへ行くのか?〉
助けてー!
覚えてるでしょ?
で そこの根来家へ…。
(根来公平)〈これが すなわち
初恋ってもんなんだなと…〉
三平兄ちゃんも 早いとこ
しのちゃんを もらっちまえ。