同居の27歳弟逮捕/「申し訳ないことをした」反省口に
2019/07/12
同居する兄を殺害したとして、県警や田原署は11日、田原市神戸町の無職、山田陽平容疑者(27)を逮捕した。「包丁を使って刺した。申し訳ないことをした。反省しています」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は、10日から11日午前3時55分ごろまでの間に、自宅で何らかの方法で兄の雅和さん(30)を殺害したとされる。捜査本部によると、11日午前3時55分ごろ、住宅1階居間で、雅和さんが倒れているのを母親(60)が見つけて通報した。雅和さんは、うつぶせの状態で死亡しており、刃物による複数の刺し傷があった。
住宅は、母親と長男の雅和さん、次男の陽平容疑者の3人暮らし。犯行後に、陽平容疑者は逃走。午前8時35分ごろ、静岡市の駐車場で所有する車両が見つかり、午後に宮城県仙台市内で身柄が確保された。同市内の店舗で、名を告げて「愛知で人を殺してきた」と伝えたという。
母親への聴取によると、10日午後11時30分ごろ、母親が悲鳴を聞き、1階に向かうと陽平容疑者が居間の扉を閉めて「入ってこなくていい」と話したという。捜査本部は犯行動機を調べている。
住宅近くに住む男性は「兄弟が幼い頃、いじめられていた雅和くんを、弟がかばう様子を見た。中学までは仲が良かったはず」と話す。男性によると、数年前に父親が他界。陽平容疑者の姿を見ることは少なかったという。
現場は、渥美線「神戸駅」近くの住宅街。田原市内では事件の発生を受けて、全ての小中高と保育園、こども園が休校、休園となった。12日は通常通りに授業などを行う。
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