元格闘王の前田日明氏(60)とキラー・カン(現役時代の表記はキラー・カーン、本名・小沢正志)氏(72)が15日、東京・新宿区のサンパークホールでトークショーを開いた。
昨年7月16日にカン氏が経営する同区の「居酒屋カンちゃん」(JR新大久保下車すぐ)で、初の夢の対談を行った所、店内が超満員となり2部制でもあふれたため、今年はホールを借りて「居酒屋カンちゃんプレゼンツ 熱闘場外戦」を敢行。プロレスグッズを展開するチームフルスイングの企画で、これまでも居酒屋トークは、藤波辰己、初代タイガーマスク、藤原喜明ら様々なゲストが登場しているが、場外戦は前田氏が初めて。それだけ信頼し合っている2人だけに、限定100人を相手に2時間たっぷり語り合った。
“蒙古の怪人”として米国でトップヒールだったカン氏とUWF、リングスの創始者でプロレスと総合格闘技を結びつけた前田氏とは、新日本プロレスの先輩・後輩。1983年の第1回IWGP決勝リーグの代表という接点があり、正規軍と維新軍でも抗争した大型ファイター同士だ。
トークは坂口征二、長州力、高田延彦、ジャイアント馬場、佐山サトル、アンドレ・ザ・ジャイアントなど、様々なお題をもとに、書けない話の連続。チームフルスイングの利根川亘代表が「SNS発信はNGでお願いします」と呼びかけるほどの危険発言の連発だった。
書ける話を一部、紹介すると、先月、引退した長州力(67)の話題で、カン氏は「大仁田も何回も引退して復帰している。前田は引退してから1回も戻っていない。これこそ男の中の男」と言って拍手を浴び、前田氏は「吉田さん(長州力)は最初はリングネームを嫌がってたんですよね。『向こうはジャンボ鶴田で、長州力って、江戸時代じゃないぞ』って」と若手時代の思い出を語った。ともに昭和の新日本プロレスを懐かしく語り合っていた。