SPORT x ART FESTIVAL 2018
新豊洲オータムフェス
REPORT#014
2018年10月27日、10月28日に開催されたSPORT×ART FESTIVAL 2018
「新豊洲オータムフェス~頑張る人に、いいエネルギーを。~」。特設イベント会場とがすてなーに ガスの科学館では、プログラミングの楽しさや感動を子どもたちに伝えるプログラミング教室の開催を実施しました。
プログラミングは、昨今叫ばれるIT人材不足の解決を目的に、小学校では2020年、中学校では2021年、高等学校では2022年から、新しい学習指導要領として必修化が予定されており、また、健常者も障がい者も、年齢を問わず誰もが平等にできるユニバーサルな職業の一つとしても考えられています。
今回、本体験にご協力いただいたのは、文部省「SSH」総務省プログラミングの普及推進事業に採択されている「プロスタキッズ」。全国の小学生を対象としたプログラミングスクールを開講しています。
会場には20台ほどのパソコンが設置され、子ども達を対象に20分程度のプログラミング講座が開催されました。使用したソフトは、マイクロソフト社が開発した子ども達の間で今大人気の「マインクラフト」。ユーザーが自由にブロックを設置し、建築などを楽しみながら主人公が冒険に出かけるゲームです。「マインクラフト」は、遊ぶだけでなくプログラミングもでき、オリジナルの立体ブロックを作成し、ゲーム内の世界を自由に作り変えていくこともできます。
今回はパソコンに初めて触れるという子ども達にもその面白さを知ってもらうべく、まずはマウスの使い方やカーソルを移動させる方法などから優しくレクチャーされていました。参加者は4歳〜8歳くらいの男の子と女の子たちです。
子ども達は最初、さまざまな疑問や難しさを感じたようですが、マウスの使い方を一度覚えると、スイスイとカーソルを思い通りに動かしながら画面上のキャラクターを自由自在に移動させることを楽しみ…次はもう少しレベルの高い操作にトライしてみようというチャンレンジ精神・エネルギーが子供たちにみなぎります。
エンターキーを押して、マウスでカーソルを操作し、画面のアイコンを指定の位置にはめ込む作業です。もう一度エンターキーを押して、数字を100と打ち込むと……なんと画面上に100匹のひよこが登場したのです。子ども達は歓喜の声をあげて、
「すご〜い!いっぱいひよこが出てきたよ!」
「どうなってるの??」
「1000って入力したら1000羽出てくるのかなあ?」
と自分の手でひよこを出現させることができた喜びをお父さん、お母さんに伝えていました。
ひと通り、画面上の世界を自分の手で変えてみるという体験を味わった後に子どもたちに感想を聞いてみると、
「ぜんぜん難しくなかった」
「どうやってゲームを作っているか、なんとなくわかった」
「もっとやってみたい」
という意欲的な意見がたくさん。キーボードの打ち方も早く覚えたいという声もありました。
他にも、本イベントでは、タブレットを使ってオリジナルデザインを施したタンブラーをつくる講座など、子どもたちの知的好奇心を刺激するプロジェクトが多数開催されました。
今後、日本からはセンター試験がなくなり、大学入試は新たな形式の共通テストに変わります。記憶する力を試されるテストから、考える力を試されるテストに変わったとき、子どもたちはどのような思考力が必要とされるでしょうか。物事の成り立ちや本質を理解し、問題があれば思考して解決する。そんな力を小さい頃から身につけて、人生を強く生き抜くエネルギーに変えて欲しい。楽しさを感じながら、ゲーム感覚で論理的思考を身につけてくれるプログラミングもきっと、子どもたちのエネルギーとなってくれるはずです。(協力:プロスタキッズ)
※随時更新していきます。