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【野球】

ヤマハ延長10回競り勝ち都市対抗2回戦へ 九谷がけん制駆使し好救援

2019年7月15日 紙面から

好投したヤマハの九谷青孝=東京ドームで(山田英二撮影)

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◇都市対抗野球 ヤマハ2-1七十七銀行

 1-1の6回。先発の近藤が先頭の2番・西藤に左前打を許すと、ヤマハの室田信正監督(45)は迷わず九谷への継投を決断した。169センチ、60キロの軟投派左腕が得意のけん制球を2球、3球続けると、一塁走者は際どいタイミングで戻るのが精いっぱい。自然とリードが小さくなった。次打者の3球目に二塁へスタートされたが、捕手・川辺の好送球で見事に刺した。

 「盗塁かエンドランが頭にあったので、けん制を続けた。川辺が刺してくれたのでホッとした。感謝したい」と九谷。室田監督も「簡単には走れないだろうとは思っていた」としてやったりだ。

 そこからはすいすいと投げ続けた。7回は2死から失策で走者を許したが、けん制で誘い出した代走の清野を二塁で刺した。9回まで4イニングを投げ無安打、1四球で無失点。10回に勝ち越し点が入り、勝利投手となった。

 過去2年は補強選手として東京ドームのマウンドを踏んでいるが、自チームのユニホームを着ると「久しぶりに緊張した」と重圧がかかった。必殺技のけん制球で流れをつかんだ44球の熱投。「本塁打を打たれないよう低めに投げたのが良かった」と汗を滴らせながら振り返った。 (堤誠人)

 社会人野球の日本一を決める都市対抗大会第2日は14日、東京ドームで1、2回戦の計3試合が行われ、3年ぶりに出場した東海地区第1代表のヤマハ(浜松市)は1回戦で七十七銀行(仙台市)に延長10回の末に2-1で競り勝ち、2回戦へ進んだ。6回途中から登板した2番手の九谷青孝(くたに・はるたか)投手(29)が4イニングを無安打無失点に抑える好救援。1-1の10回2死二塁で主将の矢幡勇人外野手(29)が左中間を破る決勝の適時二塁打を放った。

 ▽1回戦

ヤマハ(浜松市) 0010000001―2

七十七銀行(仙台市) 1000000000―1

 (延長10回)

 ▽1回戦

シティライト岡山(岡山市) 012010000―4

宮崎梅田学園(宮崎市) 000201000―3

(シ)後藤田、平岡-妹尾

(梅)古市、牛丸、村田-国師

本塁打田村、小竹(シ)堤(梅)

 ▽2回戦

大阪ガス(大阪市) 000000000002―2

JFE東日本(千葉市) 000000000003―3

 (延長12回)=12回からタイブレーク

(大)阪本、中谷、緒方、猿渡、飯塚、秋山-松谷

(F)本田、橘、須田-土屋

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