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【大相撲】

白鵬全勝ターン 沙保里さんから胸アツエール

2019年7月15日 紙面から

正代(下)を下し、8連勝で勝ち越しを決めた白鵬(佐藤哲紀撮影)

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◇名古屋場所<8日目>

(14日・ドルフィンズ アリーナ)

 両横綱が8連勝で勝ち越した。白鵬(34)=宮城野=は正代を引き落とし、自身の最多記録を更新する48度目のストレート勝ち越し。鶴竜(33)=井筒=は大栄翔をはたき込んだ。大関高安は関脇玉鷲を押し倒し、1敗を守った。

   ◇

 正代のすくい投げに白鵬がふらついた。ところが、ドキッとしたのは見ている方だけで、白鵬は平然としたもの。「頭にありました、はい」。引き落としで勝負を決めると、自身が持つストレート勝ち越しの記録を48に伸ばした。

 横綱の勝ち越しは2桁と位置付ける白鵬。普段ならあくまでも通過点だが、今場所は「休場明けで、一つクリアした」と8勝目にも感じるものはある。

 だが、この1年で達成した2回の優勝は2度とも休場明けで、2度とも全勝優勝。ここからギアを上げていくのが最近の必勝パターンとなっている。

 ことしから宿舎が愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターとなり、最高の環境で稽古に打ち込めている。実は同センターには部屋とは別にちゃんとした門限がある。

 師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は「午後10時30分に門が閉まる。それまでには必ず戻らなくてはいけない」という。車などが進入できないよう、2カ所あるゲートが閉められるため「関取衆もその時間までには帰ってくる」と親方。白鵬も例外ではなく、場所中に外出先で食事をすることはあっても、必ず門限までには帰ってくる優等生の生活を送っている。

 支度部屋の外ではNHKの放送にゲスト出演した、レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里さん(36)が出迎えてくれた。吉田さんは1月に引退したが、白鵬に「勝ち続ける大変さは分かる。一瞬で決まる世界で生きていくのは私より大変。できる限り今しかできないことを頑張ってほしい。やめるのはいつでもできる」。熱いエールは届いたはずだ。 (岸本隆)

 

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