さつま町の住宅街に11日、サルが出没した話題をお伝えしました。そのサル、12日も現れ、役場による捕獲作戦が行われましたが、人間とサルの知恵比べとなったようです。
12日午前7時ごろ、さつま町船木の住宅街に現れたサル。家の敷地や道路で悠々と過ごしています。
11日、サルを発見した近くに住む海江田健一さんです。
「きのうのやつですねメスかな?」
周囲にネコもいますが、気にする様子もなくくつろいでいます。
サルを刺激しないよう、目を合わさずに海江田さんが声をかけると・・・「どっから来た?」
警戒心を弱めたのか、足元近くまで寄ってきました。
「優しい目をしていますね/不思議ですね」
サルはその後も集落の中をうろうろ。町内では、お年寄りの家庭菜園が荒らされる被害も相次いでいます。
午前10時半ごろ、サル出没の通報を受けたさつま町の職員3人が捕獲用の網やバナナを持って駆けつけました。バナナをちぎって投げて徐々に近づかせ、捕獲の隙を狙う作戦でしたが・・・思惑を見透かしたのか距離を保ちながらバナナをおいしそうに食べてしまいます。
「見ているうちに入るかもしれない。ひょっとしたら」「箱を持ってきましょうか?」
ここで作戦を変更。捕獲用のかごに好物のトウモロコシをいれ、おびき寄せることに。
さつま町農政課上井誠係長
「老人がせっかく作ったものを少しずつ荒らしているという状況です。いまトウモロコシがシーズンなんですが、それが狙われている」
インタビューの隙をついてサルが登場、「お入った・・・もうちょいですね」トウモロコシには心ひかれているようですが、不穏な空気を感じるのか、奥には入りません。
2回目のインタビュー中にも忍び足で接近。「おっ、入った」「あら?」「届いたな手が」「持ち上げましたね。引っ張りあげなかった。知恵があるんですねやっぱり」
結局サルは罠にかかることなく、この後もトウモロコシを取り出すのに成功しました。
最後はカメラマンの足元にじゃれついてきたサル。12日の知恵比べでは一枚上手だったようです。