5位からの逆襲へ、後半戦が始まる。残り63試合。「いつも言うように、一つでも多く勝つ、それだけ」。与田監督は後半戦開幕を翌日に控えた心境を聞かれると、キッパリとこう言った。2位タイの阪神、DeNAとは2ゲーム差。Aクラス入りは射程圏内だが、目標はあくまでも、11・5ゲーム離れている巨人を抜き頂点に立つこと。
後半戦開幕前日の練習でも、広いグラウンドを動き回り、選手の状態をくまなくチェック。松坂がピッチングをした際には一緒にブルペンへ行って見守った。「非常に力強いボールを投げていた。ゲームになればより実戦的なピッチングになると思う。楽しみ」と目を細めた。阪神は近本がオールスターで大活躍して勢いをつけて乗り込んでくるが、「開幕から要注意なのは変わらない。常に警戒している」。細心の注意を払い、そして大胆に攻め、目標に向かってまた走り出す。 (井上洋一)