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2019年7月15日 紙面から
キャッチボールする松坂=ナゴヤドームで(板津亮兵撮影)
右肩痛からの復活を目指す中日の松坂大輔投手(38)が、令和最初のマウンドでトラを狩る。15日から始まる後半戦に向け、14日はナゴヤドームでの1軍練習で調整。登板が予想される16日の阪神戦(ナゴヤドーム)で、キラーぶりを発揮して、竜を勢いづける。
10カ月ぶりの1軍マウンド。復活した背番号18がいよいよその舞台に立つ。周りの期待は高まる中でも本人はいたって冷静だった。
「気持ちの高ぶり? まだないですね。当日じゃないですか。体はまったく問題ないです」
登板が予想される阪神はお得意様。昨季は4試合に先発して3勝1敗。シーズンで挙げた6勝の半分を阪神戦で稼いだ。防御率も1・96と年間の3・74と比べて2点近くいい数字を残している。昨季最後の登板となった9月13日も甲子園での阪神戦。5イニング1失点で自身の誕生日を白星で祝うことができた縁起のいい相手だ。
ただ今の阪神の打撃陣は波に乗っている。12、13日のオールスターでは史上2人目のサイクル安打でMVPを受賞した近本、2戦連続弾の原口ら阪神勢が大活躍。それでも「別に関係ないと思います」と松坂はきっぱりと言い切る。
「相手がどこだろうと関係ない。自分ができることは、できるだけ長いイニングを投げてしっかり試合をつくること」とあくまでも自分の役割に集中する。近本、木浪らの新戦力も打線に名を連ねるが「あしたミーティングで映像を見るでしょうし、どこのチームもそれは一緒」とオールスターで吹き荒れた“阪神旋風”はどこ吹く風ということのようだ。
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