いだてん感想あらすじ 大河ドラマ・朝ドラ他

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第27回「替り目」

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そういえば本日7月15日0時からアマゾンプライムデーなんですよね。

『デッドプール2』と『ピーターラビット』が100円レンタルでワクワクしてしまいました。

どちらも好きなんですよね。

何をVODの宣伝してんだコラ!
と叱られそうなので、大河レビューをいってみましょう。

ストロングゼロ500mlを飲み干してから見れば、大げさな田畑の身振り手振りや暑苦しさに笑い転げられるのかもしれない。冷蔵庫に冷やしてあるんです。

日曜夜――クドカン氏や阿部サダヲ氏をこよなく愛する友人の顔が浮かぶと、胸が痛むことはある。

しかし、情とアルコール由来のおべんちゃらほど、酷い侮辱もないでしょう。
シラフで、友情のことは忘れて、今週も見ていきましょう。

 

清誕生、たい焼きで祝おう

はい、昭和パート。野球をテレビで見ています。
王・長嶋時代の巨人戦。ここで、こちゃこちゃとした鯛焼き談義です。

清が生まれた昭和2年(1927年)に遡ります。

落語「替り目」を演じる美濃部。
万朝の口利きで高座にたつものの、師匠の着物を曲げて(=質入れ)してしまうのでした。

それを咎められ、逆ギレして暴れ、破門。
弟子になりたくてなってねえと言い出す美始末です。

そんなどん底で金がない中、清が誕生するのですが……産婆にすら料金が払えません。
おりんは産褥から身を起こし、来月にまでツケにしてくれと産婆に頼みこみます。

そこへ長女・美津子が登場。
お祝いとして、たい焼きを出すのです。

男児誕生だから、たい焼きで祝うってこと。
しかし、産婆さんが食べるところを見ていると、姉妹二人の腹がクウクウ鳴り、美濃部も鳴り、妻おりんも空腹で……。

「食べられるわけないだろぉ!」

産婆さん、たまらず怒り出します。
まぁ、子供の前で食べられないですね。

この落語パートは、毎回清々しいほど美濃部がクズで、とても楽しくみていられます。

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まーちゃんは占いにこだわる

ここから、鯛つながりでアムステルダムへ。
送り出した側は「金銀銅メダルが揃った」と浮かれています。

水泳の方が活躍したといわれ、嘉納がうだうだと言った相手に絡みます。

しかし、なんだかんだで田畑の功績を認めるという流れに。
うーん、全然美しくないスポーツマンシップ。
ストックホルム時代と比べてスケールが大きくなると、小競り合いが生まれるということでしょう。

スポーツマンシップの嘘臭さを暴いてくれるようで、そこはガッツポーズしたい気分です。
そうそう、運動部の連中には、文化部を小馬鹿にして平気な奴がいたもんだ。そんな学生時代のストレスを、晴らしてもらって嬉しいかどうかはどうでしょうね。

田畑の活躍かぁ……ボタンタップチートだった、廃課金プレイヤーのような先週を思い出します。
財布が分厚いのは正義ってことでしょう。

その田畑は、バーのローズで「占いババア!」とマダムを呼び出しています。
アムステルダムの活躍も、占いで西が吉と出ていたからだそうで。

ま〜た、占いの結果でうだうだする田畑ですか。

これでは次の五輪は無理だと惨めったらしく言い募るわけですが、第一部で肺結核を抱え、
「これが最初で最後……」
と覚悟を決めてストックホルムに行った大森夫妻を思い出すと、カスっぷりがただ事ではない。
しかも、二番煎じ感があります。

 

いだてんの曲がり角

そしてここから、38歳のいだてんこと金栗に……。
正直、これ以上の金栗パートは不要な気がしますけれど、いや、これもきっと何か重大な意味があるのでしょう。

金栗は息子の正明がいきなりでかくなっていて驚いています。
そりゃあ9歳ですからね。
いくらなんでも不自然というか、こんな飛ばし飛ばしで家族を出されても、どう反応すればいいのかわかりません。

実次は、17年ぶりの上京です。
このあたりも辛いものがある。当時と比較してVFX効果やエキストラの使い方が全般的にぬるいんですよね。震災を挟んでいるとはいえ、どうしたものでしょう。

実次は、弟の四三に向かって、そろそろ熊本に戻れと言うわけです。

これは切実に戻って欲しいです。
むしろ、人生の岐路に興味がわかない……。本能寺の変前の明智光秀ならわかるけどさ。

いや、興味を惹かれないのは武将や幕末の人物じゃはないからが理由ではありません。
西郷どん』の薩摩藩モブもそうでした。ドラマとしての引っ張り方の問題なのでしょう。

はい、ここでOPです。

 

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チーム田畑は盤石だ

そして田畑パートです。
ロス五輪まであと3年。田畑の悪筆ギャグを挟んで、主要メンバー紹介へ。

1人目:松澤一鶴、カクさん
論理的だそうです。技術向上担当。

2人目:高石勝男、かっちゃん。水泳界の美男エース、ルックスもイケメンだ。
女性にもモテたそうです。水も滴る斎藤工さんで視聴率をゲットしなくちゃ!

3人目:鶴田義行。つるさん。薩摩隼人だそうです。ウッ……チェストー!!
アムステルダムでは金メダルをもたらした。その快挙描写があっさり過ぎて、自顕流モーションがろくになかった昨年の「寺田屋騒動」を思い出さなくもありません。てげてげでよか!

監督は松澤だと推薦されます。
田畑は監督の数に入っておらず、応援団長扱い。慌てて松澤が、総監督だと持ち上げます。

総監督:田畑

監督:松澤

助監督:野田

野田は無理に若すぎる引退を余儀なくされたそうです。
そういうアスリートの重大事を大雑把に扱う本作のおおらかさっていいですよね。
やっぱり日曜夜は明るく楽しくないとね。

ひっそりとした空気が味わいたい人は、一軒家でも見ていればいいんです。
まぁ、そういう人が最近多いそうですけれども、そんなことは些細な問題。

暑苦しく、田畑はアメリカに勝つと主張し続けます。
これは『軍師官兵衛』のハイテンション官兵衛を思い出しちゃうなぁ。あの名作を彷彿とさせるなんて、さすがです。

このあと、30才で死ぬ予言を思い出したり、くどくどと騒がしい中、世界水準神宮プールの件が始まりました。

ボタンタップで課金終了、はい5千円!
お金あるじゃん。と思ったらポケットマネーって、どういうことなんでしょう。

田畑は金回りがチートで羨ましいにもほどがあります。
政治力・外交力があるってことかな。金運アップのためには非常に良いドラマかもしれません。

口は悪いが頭は悪くないとも評される田畑です。
なんだかよくわからないのですが、きっとそうなのでしょう。本作関連ハッシュタグを観察すれば答えは見つかるはずです。

 

やっぱり家族愛

田畑の必勝プランとは?
日米対抗戦でした。

ロス五輪の前に、アメリカに勝利し、自身喪失させるってさ。
いや、それ、日本が負けたらどうするんだろう。

いやいや、そんな細かいことにツッコミ必要ないって?
「普通を疑えッ!」と力むのは、朝ドラに任せておけばいいですね。

きっと心を広げて待っていれば、スピリチュアルな何かが伝わってくることでしょう。
嘉納を貶めつつ、岸会長の尽力でプール工事開始!

このあと、金栗の奇声入り水浴びシーンへ。
『いつまでやっているんだろう……』なんて思ったら負け。
金栗といえばコレでしょう。土用の丑の日といえば鰻。そのくらい当然のことなのです。

そんな金栗に電報が届きました。

「アニキトク」

あわてて瞬間移動状態で熊本に戻ると、実次はご臨終でした。
人見絹枝に続いて二週連続、主人公の周囲で重要人物が死亡というコンボ。
死因は急性肺炎です。いきなり亡くなったそうです。

父の時も間に合わなかったと、金栗は回想します。
そして回想シーンが始まるのですが、これが長いと決してよい兆候とは言えません。

なんだか毎週「死」がある。
葬式がある。そんな印象を受ける本作です。

うーん、うーん、うーん……。
アップで役者が泣く場面もいっぱいですよね。
ソウルフルではありますよね。
感動しますよね。
泣けますよね。

まぁ、その、なんだ。
ピュアな心を輝かせる――日曜夜はソウルフルでスピリチュアルですね。それでいいんでしょう。

屋内場面が露骨に増えたとか、そういう分析も不要かもなぁ。

はい、悲しむ金栗の元にスヤと幾江も登場。
いいですね。泣いちゃいますよね。

これは声を大にして主張したい!

息子の結婚式で、黙れ小童を殺す父とか。
家臣を槍で刺殺するヒロインとか。

誰もがみんな、そういう謀殺まみれ血まみれドラマなんてみたいわけじゃないんです。
そういう奴は過去大河でもVODでも見ていればいいんですよ。

だって日曜夜なんですよ。
心穏やかに過ごしてこそ、心が綺麗で感受性が豊かってことでしょう。

兄の死を嘆く弟を見て、泣いて、心を綺麗にする。
それこそ、なすべきことではありませんか!

家族愛、回想シーンと葬式こそ、日本人の心にぐっとくる。
美しい像じゃないですか。

そんな日本人の麗しい大和魂を引き出す。
王道です。かつ斬新です。

SNSでは、実次への追悼ツイートとイラストがどっと投稿されるのが見えますね。
実次の死に視聴者号泣。それでこそ、綺麗な世界だぁ!!!

そんな兄の死を受けて、金栗もそろそろ潮時だと思います。
感動的なBGMが盛り上げます。

ここで古今亭志ん生は、だらだらしていたところを回想しました。

おりんに凄まれて【納豆売り】に挑戦するも、性に合わない。
まぁ、根っからのクズですからね。

売り物を落とした相手にすごむわ。
美津子に呆れられ救われるわ。さんざんです。

売れ残った納豆を食い続けるしかない。
納豆を食べるために女房になったと、おりんも口ばかりです。

美濃部はクズですので、てめえが納豆売ってこいと、子供を背負ったおりんにキレて酒を飲みます。
本当にクズ。

ミッちゃん、キミちゃんと娘相手に愚痴ります。
あんな美人な女房を泣かせてはいけない。一家心中を考えても口には出さない。
できた女房相手にすまないと思っていると本音が出ます。

それを、おりんが聞いていました。

「私は、寄席に出て欲しいですよ。高座に戻って欲しいですよ。それだけなんです……」

いやあ〜、これも泣けますよね。
やっぱり家族愛ですよ。

 

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紀元2600年に向けて突っ走れ

さて、関東大震災から7年。
復興祭を控えた昭和5年(1930年)、東京市長の永田秀次郎は次のことを考えていました。

紀元2600年事業です。
清水照男が、それこそオリンピックではないかと言い出します。

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昭和15年にやろうと持ちかけ、話を聞くなら嘉納だと清水は補足します。

意味ありげな清水のシルエットといい、伝説の賢者扱いの嘉納といい、8bitRPG感が懐かしくていいですよね。
やっぱりこういう、ほっこりきゅんきゅんとした感覚って、大事だと思うんですよ。皆さんも好きでしょうし。

このあと田畑のこけら落としのプール大会が始まります。

前畑秀子16歳が大注目とのことでした。
はい、前畑はじめ、肉感的な女子水着も出てきますよ。よかったですね〜。

金栗の女子指導もよかったけれども、やっぱり水着はいいもんですね。

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そこは誰だって人の子んですから!
ガタガタぬかす奴は、人としてもう感覚がおかしいのかもしれません。よほどのひねくれものなんです。

VODでは全裸が見られるとか、そんなことはどうでもいい、日曜8時からNHKで水着を見る。
これぞ王道なんです!

はい、前畑は田畑からハラスメントじみたことを言われつつ、なんだか日米対抗戦が開催されます。
この田畑の口の悪さも、きっと盛大な伏線なんですよね。そうに違いない。私の直感がそう物語っています。

さて、重課金に定評のあるまーちゃんは、スポンサー探しをします。

新聞社でワーワー騒いで、課金かな。
水泳の記事を取り上げれば新聞安泰だそうです。やっぱり新聞は、スポーツ欄から読みますもんね。

このあと、科学的特訓とかそういうのが出てくるんですが……。

競技描写が第一部と比較して、明らかに雑になっていて、どうしたものでしょうか。
いや、それはひねくれ者の意見ですよ。そういう細かい描写はいりません。
タップ&タップ&タップで放置彼女ならぬ放置アスリート。
気がつけば勝利――考える暇すら惜しい現代人のライフスタイルには、そういうドラマが最適なんです。

まぁ、それでもいいんじゃないかな。
ラジオ収録とか、ごった煮感覚があっていいですよね。

田畑は常にハイテンションです。ハイテンション阿部サダヲさんが好きな人にはたまりませんよね。

実次の訃報と、田畑のハイテンション。
この高低差をいったりきたりする、そういう快感はあると思います。これは盛り上がります。

そして、このラジオ収録で、32になった田畑が30過ぎても生きていると気づき、占いババアに毒づきます。

忙しすぎて自分の年齢も忘れたと威張っています。
もうこのネタ、いいんですけど……天丼ネタ、占いネタが好きな人の心はがっちり掴めますね。

30過ぎても生きている史実がわかっている人の運命で引っ張ってどうすんの〜なんて言ってもどうでもいいんです。

まーちゃんは結婚する気になったそうです。誰が相手か、気になりますね!

そのころ金栗は、嘉納に話があると出向いておりました。

熊本に帰るんだってさ。
引退後も御茶ノ水にいたけれども、帰る。
一方の嘉納は、東京オリンピックもやるから引き止めたいんだそうです。

引き止める。引き止めない。
ここが今日の見せ場ですかね。

二人の出会いを決めた兄を失ったと、ギラギラしたライティングを受けて話す金栗。
そういう演出で、心情を表現しているのです。

「あんなに元気だったのに」
と嘉納は言いました。彼は講道館に来ていたそうです。道場破りとして来ていたそうです。

気合いだけは十分だったとか。

なんだか唐突ではあるんですが、死んだ兄の活躍ですから、感動しますよね。
日曜夜は身内の愛で感動しないとね。




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役者の顔アップ。身内の愛。
これぞ美しい日本の伝統です。
やっぱり大河ドラマって、こういうものですよね。
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