【ドラニュース】<柳・球宴手記>結果以上に充実 同期の京田と出られたことも感慨2019年7月14日 紙面から
中日・柳裕也投手(25)が13日、プロ野球マイナビオールスターゲーム2019の第2戦(甲子園)、全セの2番手で登板した。球宴デビュー戦は、悪天候の影響もあってか2イニングを投げ3失点。ただ、プロ3年目右腕は球宴を大きな収穫と位置付け、前夜に続いて本紙に「飛躍」と題した特別手記を寄せた。 本当にいい経験ができて、とにかく楽しい2日間でした。きょうは登板があったので、きのうほどではないにしても、いろんな選手といろんな話ができました。(雨でぬかるんだマウンドで)力を全部出し切ったかと聞かれれば、そうではないけど、結果がどうこうではなく、それ以上に大事なモノを得られたと思います。それは、一流の選手と同じ時間を過ごしたことで、この人たちと肩を並べたいと強く思えたこと。それは後半戦だけじゃなく、今後の野球人生に生かしていきたいと思いました。 試合前の練習は、あこがれの球児さんとキャッチボールさせていただきました。約20分間、1球1球かみしめるようにボールを捕りました。球児さんの球はやっぱりスゴかった。言葉でいい表すのは難しいですけど、オーバーな言い方ではなくあんな球は受けたことがなかったですね。 球児さんからはキャッチボールが終わってから話もさせていただきました。フォームも見てもらったんですけど、僕のボールを受けた感想を「いいやん!」って言ってもらってうれしかったですね。小さい頃からテレビで見ていたスーパースターに、オールスターの舞台でご一緒させてもらえるなんて本当にすごかったです。 第1戦のきのうは練習前は緊張してましたけど、ベンチに入ってみて自然と緊張はほぐれました。登板機会はなかったのでいろんな人と話ができ、充実した時間を過ごすことができました。 今季はここまでプロ初を含め、1試合2桁奪三振を3度記録しました。三振が取れるというのは僕にとって調子のバロメーター、いい傾向だと思っています。僕は高校、大学時代から三振を取る投手でしたから。今季は絶好調という感じではないのですが、プロに入ってからそういう投球ができているのかなと思います。 甲子園では5月11日の阪神戦でプロ初の2桁となる12奪三振。球団記録にあと1つとなる6者連続三振も記録しましたが、オールスターでは三振は意識しませんでした。とにかく打たれないようにしたかったですね。結果的に2つの三振を取れましたが、結果は気にしていないです。 同い年の同期の京田と一緒に出られたことも感慨深いですね。僕は京田はこれまでにもう出ているものだと思っていたんですけど。去年、一昨年と僕は京田が1軍で活躍するのを見ている立場でした。この舞台に一緒に立てるのは自分も1軍でしっかりやれているんだなと実感しています。周平さんも含め、3人一緒に選ばれ、同じグラウンドに立てたことは本当にうれしかったです。 オールスターが終わっていよいよ後半戦が始まります。チームは今4連勝中。2位まで2ゲーム差に迫っています。チームを引っ張っていけたらいいと思っていますし、もちろんみんな勝ちたいのは当然です。この経験を生かして、これからも頑張っていくので、応援よろしくお願いします。 (中日ドラゴンズ投手)
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