- 単行本(ソフトカバー): 304ページ
- 出版社: ハート出版 (2019/3/5)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4802400691
- ISBN-13: 978-4802400695
- 発売日: 2019/3/5
- 梱包サイズ: 19 x 12.8 x 2.6 cm
- おすすめ度: 8件のカスタマーレビュー
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英国人捕虜が見た大東亜戦争下の日本人―知られざる日本軍捕虜収容所の真実 単行本(ソフトカバー) – 2019/3/5
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商品の説明
内容紹介
元捕虜が赤裸々に綴った“東京俘虜収容所"の貴重な記録
シンガポール陥落後、日本軍の捕虜となったイギリス兵クラークは、
台湾の労働キャンプを経て、東京の大森捕虜収容所へと送られた。
彼の、英国流ユーモアあふれる文章と、得意のイラストによって
戦時下を懸命に生きる人々の姿が生き生きとよみがえる――
明治維新後の日本を旅し、鋭く日本人の姿を描写した
大英帝国の女性旅行家イザベラ・バードの記録に匹敵する作品。
この一英国兵の客観的描写を通して、当時の日本人の、
等身大の姿を垣間見ることができる。
著者の体験をより深く理解するための、豊富な“訳註"を、巻末に収録!
「本書は、著者クラークの“冒険物語"であると同時に、貴重な“史料"でもある。
この本の、史料としての価値を高めているのが、クラークの記述の正確さである。
本書を翻訳していて、著者の記憶力の正確さには驚かされた」
──「訳者あとがき」より
本書に登場する地名
第17章 日出づる国へ――北九州市門司上陸
第18章 大森捕虜収容所――大田区平和島
第19章 ビーチの仕事――品川区勝島
第22章 小名木川――江東区北砂(小名木川駅)
第23章 太る隅田川――荒川区南千住(隅田川駅)
第24章 芝浦――港区海岸(日の出埠頭、芝浦埠頭)
第33章 川崎の地獄――川崎市(空襲)
出版社からのコメント
「訳者まえがき」より
これは、一人の英国人青年による、真実の“冒険"物語である。
それも、戦友愛、英国人特有のユーモアにあふれた、とびきりの冒険物語だ。
著者のデリク・クラークは、ラドヤード・キプリングの冒険小説『少年キム』に憧れ、
世界中を冒険したいと海外に派兵されることを期待し、陸軍に入隊した。
クラークの海外派兵は、1941年8月のルーズベルトとチャーチルによる大西洋会談で、
現実のものとなる。英陸軍部隊を中東まで米海軍が輸送することになったのである。
クラークの乗る船は、米海軍の空母や戦艦に守られて、英国から新世界に。
米海軍の輸送船に乗り換え、Uボートを警戒しつつ大西洋を南下して南アフリカに。
そこで大東亜戦争が勃発、行き先は中東から東南アジアに変更され、
インドで最後の戦闘訓練を積む。
そして目指すシンガポールを目前にして、日本陸軍機の猛攻を受け、船が撃沈されてしまう。
護衛の船に助けられ、上陸したシンガポールでは、山下奉文大将が指揮する歴戦の
日本陸軍部隊と最前線で戦う。しかし徹底抗戦するも降伏。そこから長い長い捕虜生活が始まる。
クラークには何度も不思議な運命の力が作用して、あの泰緬鉄道建設に駆り出されることなく
シンガポールから台湾へ、そして東京へと送られた。
一芸に秀でた捕虜たちが、プロパガンダ放送の要員候補として東京に集められたのである。
絵の得意なクラークも、その一人だった。その道中、クラークは、門司から東京までの風景を、
まるで美しい絵画のように記述している。
クラークがいちばん長く過ごしたのが、東京の大森捕虜収容所(現在の平和島競艇場あたり)だ。
プロパガンダ要員から外れたクラークは、品川区勝島、江東区の小名木川駅、南千住の隅田川駅、
そして東京港の日の出埠頭や芝浦埠頭(港区、レインボーブリッジ近く)で労働することになる。
クラークは驚くべき正確さで、収容所の日常、作業場での労働、そして空襲体験を描いている。
私は、正確な翻訳を期すためにクラークが描写した出来事の全体像を調べたが、その過程で
クラークの記憶の正確さが確認できただけでなく、数多くの貴重な情報を集めることができた。
それを巻末の訳註にまとめてある。
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