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カプコン「eスポーツ大会」丸ごと外販視野、社員旅行よりストリートファイター

カプコン社内eスポーツ大会。社内最強を決めるチーム戦=12日、大阪市中央区(安元雄太撮影)
カプコン社内eスポーツ大会。社内最強を決めるチーム戦=12日、大阪市中央区(安元雄太撮影)

 カプコンは12日、大阪市内で事業説明会を開き、ゲームの腕前を競い合う「eスポーツ」大会の運営ノウハウを企業などの外部に提供すると発表した。社内の飲み会や社員旅行に代わるコミュニケーションツールとして大会を活用してもらい、eスポーツの裾野を広げるとともに新たな需要の開拓を目指す。将来的には外部へのパッケージ販売も視野に入れる。

 今後、同社のホームページに本格的な申し込みフォームを立ち上げ、社内で大会を開催したい企業などから希望を受け付ける。条件次第では、「ストリートファイター」シリーズをはじめとした同社の人気タイトルを提供したり、大会の運営役や盛り上げ役として社員を派遣したりするサービスも検討する。

 一方、カプコンは就業時間後の同日夜、eスポーツ大会の運営ノウハウ蓄積の一環として、初の社内大会となる「カプコンカンパニーカップ2019」の決勝戦を同市内で開いた。約450人の社員が会場を埋め尽くし、47組141人が参加した予選会を勝ち抜いた3組9人による真剣勝負を見届けた。

 3組は「ストリートファイターV アーケードエディション」で対決。客席ではスティックバルーンが打ち鳴らされ、勝負が決まるたびに「ウォー」という歓声が上がった。

 決勝では、電撃技を繰り出す「ブランカ」を大将戦に使ったチームが優勝。辻本春弘社長から優勝盾と賞金15万円が入った目録が手渡された。

 辻本社長は大会終了後、定期的に社内大会を開催する意向を表明。「予想以上の盛り上がりに驚いた。飲み会や社員旅行では一部の人しか親睦を図れないが、eスポーツの大会は組織全体の一体感や連帯感を生むことが分かり、手応えを感じた」と話した。

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