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【ドラニュース】

【ファーム竜情報】 根尾、初の3安打&全打席出塁

2019年7月7日 18時45分

1回に左越えに二塁打を放つ根尾

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 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(19)は7日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(オセアンバファローズスタジアム舞洲)で初の1試合3安打をマークした。2四球も選び、フル出場での全打席出塁も初めて。試合は三ツ俣の先制2ランなどで6―1で勝ち、4連勝とした。

 クールな反応だった。出場61試合目でついに3安打。「(気分は)変わらないです」と根尾はきりっとした、いつもの表情を変えなかった。

 幕開けは8本目の二塁打だった。1回の2死無走者でベテランの成瀬に対し、カウント1―1からのカーブをとらえ、左翼フェンス直撃の二塁打。3回は四球。5回は1ストライクからの2球目、132キロ直球を左前にライナーではじき返した。成瀬からは通算5打数4安打の打率8割。ここ2年は白星がないとはいえ、96勝左腕を得意にする。

 7回の第4打席は新人左腕の左沢から左前打。カウント1―1から140キロ直球をとらえ、三遊間をゴロで破った。9回は四球を選び、3打数3安打、2四球と全5打席に出塁。前日の同カードで4打数無安打、3三振だった根尾は「全然打てなかったので、打つタイミングを少し変えながら打ちました。良い悪いがはっきりしていたので、ヒットできる状態をつくって、続けていきたい」と手応えをにじませた。

 6月上旬、悩んだ時期があった。「ストライクゾーンが分からない…」。それは試合を重ねるごとに把握し、対応力を磨いた。3~6月の月間打率はそれぞれ1割4分8厘、1割3分3厘、1割3分1厘、2割1分8厘。7月は22打数8安打の3割6分4厘と一気の上昇曲線を描く。森野2軍打撃コーチは「悪い良いを繰り返してきて、悪い方が続かなくなってきた。3球三振の嵐はなくなってきたし、ボールを見送れるようになってきた」と話す。

 1軍昇格を、高卒のドラフト同期では石橋に先を越された。続くためには「毎試合打てるようにしていきたい」と根尾。その契機にもなりそうな、七夕の日となった。(吉川学)

 

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