言葉帳bot

帰り道、私は注意深く、来たときと別の道を選んで帰る。上手く一人で戻れるように。（江國香織/ウエハースの椅子）

なぜ嘘をつけないか知ってる？人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに。（江國香織/スイートリトルライズ ）

人にはきれいだって言われることなんて、ほとんどなかったけど、そんなんこと知ったことじゃないわ。どうでもいいの。生まれるのが20年早すぎたと思ってるから。（ココ・シャネル）

元に戻すのではなく新しく会いたい (江國香織「思いわずらうことなく愉しく生きよ」)

しおんはとても孤独です。冬の空とおなじくらい、もしくはプラスチックのコップとおなじくらい孤独です。（江國香織/夕闇の川のざくろ）

ひびわれて壊れていたし完全に狂っていたけど しあわせだった （加藤千恵）

生活していればどうしたって傷つくのよ。壁も床も、あなたも私も（江國香織/とるにたらないものもの）

私に欠落しているのは方向感覚ではなくて、方向という概念なのだろう。（江國香織/緑色の信号）

そんな（その程度の）淋しさは　普通　ひとりでどうにかするもんだよ（北川悦吏子「恋」）

でも意志の動機づけは恋愛でしかあり得ないことが、いつかあの子にもわかるわね (江國香織「思いわずらうことなく愉しく生きよ」)

じゃあ　と言われるのがこわくて　自分から　じゃあと言って電話をきった（北川悦吏子「恋」）

夜桜の下で寒くて鼻水が出そうで 君を大好きだった （佐藤真由美）

上等ってのはね、ハイヒールを履いても痛くならない足を持つことを言うのよ。それとね、足を痛めないハイヒールを買えるってことよ（山田詠美/放課後の音符）

悲しみがいつも私をつよくする今朝の心のペンキぬりたて （俵万智　歌集「かぜのてのひら」）

私は仕事で人に会うのが好きだ。恋人がいなくてもちゃんと一人でやっている、という気になれる。（江國香織/ウエハースの椅子）

関係という語のめんどうくささなど忘れて歩け防波堤まで （俵万智　歌集「かぜのてのひら」）

あなたは私の子どもをつくるべきだったのであって　子どものあたしに手を出すべきじゃなかった（江國香識「すみれの花の砂糖づけ」）

「離婚するってどんな気持ちのもの？」 そよちゃんは鍋をみたまますこしだけ考えて、それから微笑を含んだ声でおっとりと、 「そうねえ、半殺しにされたままの状態で旅にでるような気持ち、かしら」 と言う。 （江國香織/流しのしたの骨）

ジャイアンがもうこの町にいないのは空き地が消えたせいなのだろう(佐々木あらら/ハニーマン)

あなたといて　あなたとこんなことがあって　「よくあること？」って私が言うと「よくあるわけないじゃん、こんなの」とあなたが言い　うれしい。（北川悦吏子「恋」）