【大相撲】栃ノ心、治療に専念すべき2019年7月12日 紙面から
◇北の富士評論「はやわざ御免」5日目は、まことに穏やかな土俵であった。栃ノ心が敗れ5連敗。朝乃山に一方的に負けたが、6日目からの出場が心配される。私は、これ以上出ても勝ち越しも無理だと思う。休場して、痛めている膝と肩の治療に専念すべきだろう。 白鵬は、遠藤のうまい立ち合いに土俵際まで攻められたが余裕を持って小手投げ。鶴竜は万全の相撲で徐々に調子を上げてきた。良いことだ。高安も、阿炎をうまく料理して1敗を守った。立ち直りの気配が見えてきたので、ある程度期待しても良さそうである。 豪栄道も進境著しい竜電を一蹴した。この一番を機に何とか態勢を整えてほしい。御嶽海が宿敵の北勝富士に激しく攻められ、強引に反撃するところをはたき込まれ痛恨の2敗目となったのは非常に痛い。幕内の後半はこれといって場内の沸く相撲が少なく、物足りなかったが、前半の土俵は炎鵬や照強の相撲に大いに盛り上がった。 貴源治も堂々の相撲で1敗を守った。4日目の惜しい敗戦を引きずることなく、落ち着いた相撲は成長を物語っている。友風も全勝を守った。入門以来負け越しがないらしいが、これは大したものだ。第2の朝乃山になるかどうか、楽しみな力士である。 まあ、今日のところはこの程度であります。というわけで早めに切り上げますか。昨夜はデートに行くと見えを張ってしまいました。実は50年来の古い友人と飯を食っただけであります。老人2人で黙々と飯を食う場面を想像してもらいたい。今日は、これから古い友達との食事であります。気が進みませんが、仕方がないので行ってまいります。 (元横綱)
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