「8番・捕手」でウエスタン・リーグ選抜のスタメンに名を連ねた石橋が、攻守にわたって活躍だ。未来のスター候補生がズラリと並ぶ中で、しっかりと存在感を示した。
「早いカウントからまずは前に飛ばそうと思っていたので。いいところに飛んでくれました」
6回の第3打席だった。2死二、三塁、1ストライクからイースタン・リーグ選抜の5番手右腕・清水の144キロ速球を左前へ運ぶ2点適時打で勝負強さを発揮した。そして扇の要としてもきっちりと役割を果たす。5回までマスクをかぶり4投手を無失点リード。6回裏からベンチに退き、お役御免となった。
「後半戦も順位が関わる大事な試合が続くので、自分のできる最善の準備をして、後悔のないプレーをやり切ることを心掛けてやっていきたいと思います」。高卒ルーキーで現在1軍登録されている野手は、フレッシュ球宴メンバーの中では石橋しかいない。余韻に浸るのは今夜まで。すぐさま気持ちを切り替え、後半戦に向かう。 (鹿嶋直樹)