今回は、イオンのトップバリュ ベストプライス、3年熟成 樽仕込みを飲んでみます。
トップバリュのウイスキーと言えば、かつてはウイスキーと呼んではいけないほどのまずさで有名になりましたが、昨年リニューアルしたベストプライス ウイスキーは、スピリッツを使いつつも香りや味わいを向上させて、「まずい」から「悪くない」まで上げることが出来ました。
そして今年になり、ワングレード高いボトルとして、3年熟成 樽仕込みをリリースしました。
製造はベストプライスウイスキー同様に、山梨県の南アルプスワインアンドビバレッジが手がけています。
このボトルの最大の売りは、商品名の通り、3年熟成だそうです。
ただ、3年の熟成は、スコットランドにおいては最低限熟成期間であり、それ未満のものはウイスキーとして売ることは出来ません。
国内の新興メーカーにおいても、3年未満の原酒にウイスキーを冠せず、ニューメイク、ニューボーン等とつけて販売しており、彼らはスコッチウイスキーの基準への敬意を持っています。
そういう意味でも、3年熟成をどや顔で言われても、ウイスキーを知る人間からは失笑を買います。
使用する原酒は、スコットランドのシングルグレーンウイスキーをベースに、どこのものかもわからないモルト原酒をブレンドしているということです。
シングルグレーンでも旨いものはあるものの、キーにするのはモルトウイスキーであって、その点でもツッコミを入れたくなります。
ご丁寧に、イオンはこのウイスキーだけの特設サイトを作り、動画でアピールするなど、大手メーカーのまねごとみたいなことをしています。
その内容においても、ツッコミどころが満載で、むしろ突っ込んだら大人として負けじゃないのかと哲学的にさせてしまうほど、暴走極まりないものになっています。
グラスに注ぐと、液色は少々薄めの琥珀色、香りはアルコールの刺激の奥に青リンゴを感じます。
口に含むと、真っ先に青リンゴの香りが広がり、後からカラメル、バニラ、モルトを感じます。
味わいは、アルコールからの辛みが強めで、その後から軽い塩気と甘み、しっかりした酸味が追いかけます。
ロックにすると、ゆずのような爽やかな香りが顔を出し、青リンゴと黒こしょうが続いていきます。
味わいは、かなり苦味が強くなります。加水が進むと苦味が若干抑えられ、甘さが少し前に出てきます。
ハイボールでは、再び青リンゴが主役になり、バニラ、ウッディさが出てきます。
味わいは、苦味と共に炭酸に伴う酸味が強くなり、刺激が強くなります。
全体的に見ると、確かに香りはベストプライスウイスキーよりは広がっているものの、味わいがとげとげしく、とっつきやすい印象はありませんでした。
同価格帯のジャパニーズに比べれば、少しは追いついたとは思いますが、やはりもう少し甘い香りと味わいが欲しいところです。
700mL、アルコール度数40度、価格は1100円。
イオン系列の店舗や、ネットスーパー(北海道では楽宅便)で購入できます。
イオンが珍しく気合いを入れたウイスキー
そして今年になり、ワングレード高いボトルとして、3年熟成 樽仕込みをリリースしました。
製造はベストプライスウイスキー同様に、山梨県の南アルプスワインアンドビバレッジが手がけています。
このボトルの最大の売りは、商品名の通り、3年熟成だそうです。
ただ、3年の熟成は、スコットランドにおいては最低限熟成期間であり、それ未満のものはウイスキーとして売ることは出来ません。
国内の新興メーカーにおいても、3年未満の原酒にウイスキーを冠せず、ニューメイク、ニューボーン等とつけて販売しており、彼らはスコッチウイスキーの基準への敬意を持っています。
そういう意味でも、3年熟成をどや顔で言われても、ウイスキーを知る人間からは失笑を買います。
使用する原酒は、スコットランドのシングルグレーンウイスキーをベースに、どこのものかもわからないモルト原酒をブレンドしているということです。
シングルグレーンでも旨いものはあるものの、キーにするのはモルトウイスキーであって、その点でもツッコミを入れたくなります。
ご丁寧に、イオンはこのウイスキーだけの特設サイトを作り、動画でアピールするなど、大手メーカーのまねごとみたいなことをしています。
その内容においても、ツッコミどころが満載で、むしろ突っ込んだら大人として負けじゃないのかと哲学的にさせてしまうほど、暴走極まりないものになっています。
香りはいいが、旨くはない
何はともあれ、いつも通りストレートから飲んでいきます。グラスに注ぐと、液色は少々薄めの琥珀色、香りはアルコールの刺激の奥に青リンゴを感じます。
口に含むと、真っ先に青リンゴの香りが広がり、後からカラメル、バニラ、モルトを感じます。
味わいは、アルコールからの辛みが強めで、その後から軽い塩気と甘み、しっかりした酸味が追いかけます。
ロックにすると、ゆずのような爽やかな香りが顔を出し、青リンゴと黒こしょうが続いていきます。
味わいは、かなり苦味が強くなります。加水が進むと苦味が若干抑えられ、甘さが少し前に出てきます。
ハイボールでは、再び青リンゴが主役になり、バニラ、ウッディさが出てきます。
味わいは、苦味と共に炭酸に伴う酸味が強くなり、刺激が強くなります。
全体的に見ると、確かに香りはベストプライスウイスキーよりは広がっているものの、味わいがとげとげしく、とっつきやすい印象はありませんでした。
同価格帯のジャパニーズに比べれば、少しは追いついたとは思いますが、やはりもう少し甘い香りと味わいが欲しいところです。
700mL、アルコール度数40度、価格は1100円。
イオン系列の店舗や、ネットスーパー(北海道では楽宅便)で購入できます。
<個人的評価>
- 香り C: 青リンゴが主体。バニラ、カラメル、モルトが続く。ロックではゆずの爽やかさが得られる。
- 味わい D: ストレートではアルコールの辛みが目立ち、ロック、加水されると苦味が強い。奥から酸味、甘みも得られるが目立たない。
- 総評 D: 大々的に宣伝する割に、たいしたことない。だからこそ大々的に宣伝するのだろう。
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。