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【格闘技】

村田、因縁レフェリー意に介さず 気になるのは関西弁のヤジ!?

2019年7月11日 紙面から

村田(左)の前で、ブラント(左から2人目)に同じ時計持っていると伝えようとする拳四朗(同3人目)。右はタコニン

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 ボクシングのダブル世界戦(12日、エディオンアリーナ大阪)の記者会見が10日、大阪市内で行われ、出場4選手が出席した。WBAミドル級タイトルマッチで雪辱を期す同級前王者、現在4位の村田諒太(33)=帝拳=は、宿敵の現王者ロブ・ブラント(28)=米国=を前にリラックスムード。かつて村田の試合の判定をめぐって物議を醸したレフェリーがこの試合を、裁くことも意に介さず、「前回との違いはリングで見せる。ベルトを必ず取り返す」と宣言した。

 壇上の村田から、何度も笑みがこぼれた。「地元・関西の試合。関西弁でヤジられないような試合をしないと」。写真撮影のとき、英語に四苦八苦する拳四朗に助け舟を出すなど、試合直前とは思えないムードだった。

 「自分では普通にしていただけなので分からないけど、余裕があるように見えたのならそうかもしれないですね」。会見後のジムワークも、体調維持の軽いもの。昨年10月、ベルトを奪われたブラントとの初戦前は不調と減量に苦しみ、同じ試合2日前に暖房をたいたジムにこもり約2時間も体を動かした。リラックスはコンディションの良さの表れでもあった。

 この試合を裁くのは、パボン・レフェリー(プエルトリコ)。2017年5月、村田がダウンを奪いながら判定1-2で敗れ、物議を醸したエンダム(フランス)との一戦を担当した因縁の人物だ。エンダムがロープがなければ倒れていた場面をダウンにせず敗れる一因を作ってもいるが、村田は「レフェリーは気になりました。でも逆に、前回があるから今回は大丈夫じゃないですか」と平然としたもの。奇縁にとらわれないのも、精神面が充実している証し。村田は、心身ともに最高の状態で運命の再戦に臨む。 (藤本敏和)

 

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