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【大相撲】

北勝富士、落合流激励に応える! 「引きはよくない」前へ前へ

2019年7月11日 紙面から

北勝富士(左)がはたき込みで豪栄道を破る=ドルフィンズアリーナで(佐藤哲紀撮影)

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◇名古屋場所<4日目>

(10日・ドルフィンズ アリーナ)

 前頭筆頭の北勝富士(26)=八角=が大関豪栄道を下し、4日目にして今場所初白星を挙げた。大関の高安は朝乃山を下手出し投げで転がして3勝目、栃ノ心は大栄翔に押し出され4連敗となった。両横綱はともに新小結を下して全勝を堅持。鶴竜は阿炎に完勝し、白鵬は竜電の初挑戦を難なく退けた。平幕の4連勝は友風と照強。

   ◇

 落合流の激励は忘れていない。豪栄道を破る白星で連敗を3で止めた北勝富士だが、支度部屋へ戻るとすぐに反省を口にした。

 「引きはよくないですね。反省しかない」。土俵際まで押し込んだ。押し切れず引いたところで攻め返された。「いつもの状態だったら持っていかれてます。連敗してますけど、今場所は調子がいいから」。謙虚に振り返った。

 春場所で新三役を射止めたが、7勝8敗ではね返された。先場所も7勝8敗。西前頭筆頭の今場所こそは、壁を破りたいと誓う。持ち味は強烈な押し。引いてはいけないことは分かっている。

 6月1日に三役昇進パーティーが開かれた。そこに元中日の愛甲猛さんも招かれていた。愛甲さんはこう言って北勝富士を激励した。

 「(投手から野手に転向した)自分の師匠である落合博満さんから言われた言葉がある。『人間は何回も失敗する。ただ後ろには倒れるな、横にも倒れるな、前に倒れろ』と言われた。『身長分、進むから』と」。その言葉が胸に刻まれているからこそ、引きを深く反省した。

 愛甲さんはまたこう続けた。「自分は27歳でレギュラーとなり3割打った。これからだ」と。北勝富士も9日目の15日に27歳の誕生日を迎える。

 「22歳で入門して27歳ですからね。あと3年で30歳だと思うと、若手がグーッときてると言われてますけど、結局、あと3年で30歳ですから。みんなの記憶に残る成績を挙げたい」

 5日目は同学年で同じ押し相撲の御嶽海戦。一歩も引かず、前に前に攻める姿を見せる。 (岸本隆)

自主トレをするロッテ・落合博満。左端は愛甲猛=1983年1月

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