「平成」が終わりを告げようとも、明るい未来はやってこない。「地球ごと滅びてしまえたらどんなに楽だろう」とさえ思う。幸いにも同胞は多く、「世界滅亡論」は盛り上がっている。作家で超常現象研究家でもある山口敏太郎氏と、オルタナティブニュースサイト「トカナ」の編集長・角由紀子氏の専門家2人を招き、いま注目の滅亡論について語ってもらった。
◆巨大地震、世界大戦など世界の滅亡は既定路線!
山口:’19年は大地震の予言が多いですね。まず、地震関連で大胆な予言をしているのが、オカルト界の次世代のホープと呼び声高い13歳の超能力少年・井戸晴也。昨年末に「’19年の上半期、首都圏がマジ危ない」と送ってきたメールを見て愕然とした。千葉県東方の沖合と、大正時代に起きた関東大震災の震源地・相模湾に「×」が。阪神・淡路大震災同様、2つの震源地が同時に揺れる関東大震災が発生するというんです。
角:それは怖いですね。でも、“女ノストラダムス”と呼ばれる今は亡き予言者ババ・ヴァンガと、現在“世界一当たる予言者”といわれるクレイグ・ハミルトン・パーカーは、「’19年、ネパールとアジア全域で巨大地震が発生する」との予言で一致。アジア全域って超不安。何とかなりませんか?
山口:難しいな。相撲は土地を鎮める日本古来の神事で「相撲界が荒れると土地も荒れる」といわれるほど。稀勢の里の引退や元貴乃花親方の騒動で、大地の邪悪な霊が暴れ始めているのかもしれない。
角:一刻も早く日本出身の横綱の四股で邪気払いを願いたいです。ヴァンガとパーカーの同じ予言なら「プーチンの暗殺」と「トランプの奇病」もそうですよね。
山口:プーチンは専制政治がすぎるから信憑性があるけど、大国間のパワーバランスが崩れたら世界は混沌と化しますよ。
◆“空白の一日”に世界は滅亡する!?
角:新元号に変わる’19年は、時代の節目なので終末論も多いですね。予知能力があったとされる聖徳太子が記した『未来記』の予言、「クハンダ(末世に現れる悪鬼)が日本列島を八つ裂き」もその一つ。
山口:聖徳太子の魂と交霊できる知人は「もう時間がない」と、いつも口酸っぱく言っていますよ。
角:事態は差し迫っているのかな。予言書と言えば神道研究家・岡本天明の『日月神示』。「くにの軸 動くと知らしてあろがな。」は、N極とS極が逆転するポールシフト(地磁気の逆転)を指すといわれ、太陽フレアによって有害な宇宙放射線や電磁波が地上に降り注ぎ、全人類の99%は死ぬみたいです。
山口:時代の変わり目は天変地異が起きやすいとはいえ、生存率1%か。助かるにはどうすれば?
角:地球を去るくらいしか。あと『日月神示』では、8のつく日と、5月、9月、10月に注意喚起しています。予言研究家の白神じゅりこも、4月30日の天皇退位と、翌5月1日の即位の間に生じる“天皇空位の時間”が危ないと。聖徳太子、岡本天明、空白の時間。すべてが線で繋がった!
山口:地球滅亡確定!? 水を差すようで悪いけど、2075年から送り込まれたタイムトラベラーのマイケル・フィリップスがユーチューブに人類への警告動画をアップしているから、半滅亡くらいで済むかも。彼が言うには「’19年3月、北朝鮮がハワイに核ミサイルを発射。後に第3次世界大戦に発展」らしい。
角:旧約聖書の「最後の審判の前兆」とされる、「赤い雌牛の誕生」「死海で泳ぐ魚」「嘆きの壁にヘビ出現」が3連続で起きたのは、戦争の前触れとも。
山口:ヘビは悪魔の化身。不吉。
角:聖地をめぐる宗教戦争が勃発したら世界中が暴動やテロと……。怖くて外歩けません。
山口:イギリスの経済誌『エコノミスト』の「’19年の世界予測」の表紙には「死」の象徴「ヨハネの黙示録の四騎士」が載っているんだけど、僕はね、第3次世界大戦は経済戦争だと睨んでいる。
角:世界のトップたちは「リーマンショック超えの金融危機が起きる」と言い切っていますからね。
山口:第2次世界大戦のトリガーは世界恐慌だしね。
角:地球滅亡は既定路線なのかも。
山口:予言は先人からの謎かけ。自分の答えを見つけてほしいな。
角:私の場合、いい意味で諦めがつくから心がフワッと軽くなる。滅亡論は精神安定剤であり、語ることで未来も変えられるんです。
◆2019年[滅亡論]注目度ランキング
1位:氷河期に突入 地球が砂漠化
[年内]地球が氷河期に突入し、砂漠地帯が急増する。「動心学のみさと動心の予言ですね。氷河期説は太陽の活動の弱体化も根拠の一つ」(角氏)。政治・経済も冷え込み、貧富の差は拡大
2位:活火山が活発化 富士山も噴火
[年内]宮崎、鹿児島地域の火山活動に要注意とは、数秘術が得意な占い師やましたやすこ。「富士山噴火は’19年が有力とも。火山灰の影響で断水や停電など首都機能は麻痺します」(角氏)
3位:関東大震災が発生
[上半期]「超能力少年・井戸晴也は、関東大震災が人工的に引き起こされると予言する。人工地震を起こすのは技術的には可能。東京大学では人工地震学の研究が行われています」(山口氏)
4位:ネパールとアジア全域で大地震
[年内]最高予言者ヴァンガと予言者パーカーの両者が指摘。「一致は不気味でしかない。地震兵器開発のため電磁波を海底に放出している影響で、’19年は地震が多いみたいです」(角氏)
5位:超小型チップで人類が奴隷化
[年内]コンピュータセキュリティ業界が、超小型のマイクロマシン「スマートダスト」を空からばら撒き、人類の脳を支配する計画。「ウィキリークスの創設者アサンジが警告」(角氏)
6位:キリスト再臨
[6月]「’19年2月または3月に第2次世界大戦クラスの戦争が勃発。だが、同年6月、終末戦争を阻止するためにキリストが再臨する」と予言するのは牧師のロナルド・ウェインランド
7位:プーチン暗殺
[年内]強権政治と景気低迷に国民の不満が爆発。側近にプーチンは暗殺されるとヴァンガは予言。「秩序は乱れ世界は混乱。ノストラダムスは’19年にローマ法王の暗殺を予言」(山口氏)
8位:トランプ大統領、奇病に襲われる
[年内]予言者ヴァンガによれば、トランプは奇病で聴力を失う。「自然災害と相まってアメリカの国力が低下。トランプ大統領が倒れれば、中国やロシアの侵略にあうかも」(角氏)
9位:悪鬼クハンダが日本を八つ裂き
[年内]「聖徳太子の予言書『未来記』によれば『クハンダ(末世に現れる悪鬼)が日本列島を八つ裂きに』。現代におけるクハンダは核戦争、大地震、富士山噴火など諸説あります」(角氏)
10位:ポールシフトが発生
[5月・9月・10月]「国の軸(ポールシフト)が動く」は、神道研究家・岡本天明の予言書『日月神示』から。「20万から30万年の周期で発生するポールシフト。70万年以上起きていない」(角氏)
11位:第3次世界大戦が勃発
[3月]北朝鮮のハワイへの核ミサイルの発射が発端。中国とロシアも参戦し第3次世界大戦に発展。「2075年から来たとされるタイムトラベラーのフィリップスが動画上で警鐘」(山口氏)
12位:宗教戦争が勃発
[年内]昨年末に旧約聖書の「最後の審判の前兆」が立て続けに発生。エルサレム神殿再建の動きも見られ、宗教の対立が激化し、世界各地で暴動やテロが乱発する恐れも
13位:米中の経済戦争が勃発
[年内]経済誌『エコノミスト』の「’19年の世界予測」号に掲載の「ヨハネの黙示録の四騎士」は「支配」「戦争」「飢饉」ののち、疫病や暴動による「死」を大地にもたらすという
14位:世界大恐慌が再来
[年内]「投資家のジョージ・ソロスや実業家のビル・ゲイツといった世界のトップたちはリーマンショック超えの金融危機を予言。世界恐慌を契機に世界戦争に発展するリスクも」(角氏)
15位:世界各地で大量殺戮
[年内]移民問題で暴動が各地で発生。「イギリスの予言者クレイグ・ハミルトン・パーカーの忠告。移民問題は宗教対立、暴動、テロに発展。大量虐殺や経済の混乱を招く」(山口氏)
16位:南北統一後、日本は滅亡する
[年内]ノストラダムスの予言では、’19年に日本に大量移民が押し寄せて日本は滅亡する。「北朝鮮と韓国が統一した後、武装難民が新潟に上陸。南下しながら日本を侵略します」(山口氏)
17位:ロシアを巨大な隕石が直撃する
[年内]「ヴァンガは隕石と言っているが宇宙のゴミ『スペースデブリ』のほうが現実的。落下場所によっては甚大な被害もあるし、被害国が難癖つけて戦争に持ち込むのも可」(山口氏)
18位:生物兵器で人類滅亡
[年内]「昆虫や輸入野菜などを汚染源とする感染症に悩まされる」とは玄学研究家の大石眞行。「エボラウィルスのような生物兵器を使えば、対立国を混乱させるのはたやすい」(山口氏)
19位:ノアの大洪水で日本消滅
[年内]ノストラダムスの大予言では、日本もノアの洪水レベルの大洪水にあうという。「イタリア、イギリスなどの欧州諸国でも、’19年に大洪水の被害にあうといわれています」(角氏)
20位:日本人の人口が3分の1に減少
[5月・9月・10月]予言文書『日月神示』に「何もかも三分の一」との記述。「大災害で日本人の人口が3分の1になると解釈。『日月神示』の終末は’18年だが多少の誤差が生じることも」(山口氏)
<取材・文/キンゾー 撮影/スギゾー>
※週刊SPA!1月22日発売号「最新[地球滅亡論]の読み方」特集より