Gmail (および同種のメールサービス)では、改行について正常に処理できないようだ。バグみたいなものか。 ──
Gmail (および同種のメールサービスである livedoor メールと au one メール)では、改行について正常に処理できない。
(1) 改行が消失する
リッチテキスト形式では、「改行が消失する」という問題が発生しているらしい。ネットでそういう情報がいくつも見られる。(ただし、私は未確認。私の場合には、改行は消失しなかった。)
ただ、それはそれとして、リッチテキスト形式というのは、一般的ではない。相手が読めないことも十分に考えられるので、あまり使いたくないものだ。
( ※ ただし、あとで考えると、この問題は解決する。この件は、本項最後の 【 後日記 】 で述べる。)
(2) 勝手に改行される
テキスト形式の場合、改行なしの文章を書くと、全角空白の箇所で勝手に改行される。(1行 128字以上の場合。)(リッチテキスト形式では、この問題は生じない。)
例。
あいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこ あいうえおかきくけこあいうえおかきくけこ あいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえお かきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこ
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あいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこ
あいうえおかきくけこあいうえおかきくけこ あいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこあいうえお
かきくけこあいうえおかきくけこあいうえおかきくけこ
送信後にそうなるのでなく、文章作成中に、そうなる。
※ 原因については、最後の [ 付記 ] を参照。
(3) 自動改行による対処
テキスト形式の場合、1行38字ぐらいにして送信するのが普通だ。このように自動的に1行当たりの文字数をそろえる機能が、普通のメーラーにはある。しかし、Gmail にはない。
そこで、何らかのメーラーを使って、自動的に1行当たりの文字数をそろえれば、行の途中で全角空白があっても、途中改行されることはない。
たとえば、Thunderbird を使って、Gmail で送信するといい。これだと、自動的に1行当たりの文字数をそろえることができる。この場合、勝手に改行が生じることはない。
(4) Gmail と Thunderbird
Gmail を Thunderbird で使うと、とても便利だそうだ。
→ Gmailと相性抜群なThunderbird
試してみたところ、設定も簡単で、あっという間に済んだ。初心者でも楽々だ。 Gmail を使うなら、Thunderbird を Gmail 専用メーラーとして使うと、便利だろう。(ただし、かなりヘビーな使用者向けだ。ブラウザからでは駄目で、いちいち Thunderbird を起動する必要がある。)
なお、注意。Thunderbird は、Gmail にはうまく接続できるのに、livedoor メールにはうまく接続できないようだ。(少なくとも私は駄目だった。)
(5) Thunderbird の改行設定
Thunderbird ならば万事解決かというと、そうでもない。
まず、自動改行するためには、面倒な設定が必要だ。ここでレジストリみたいなところの数字をいじらないと、自動改行されないようだ。( 72 という数字を別の数字に変える。)
→ http://okwave.jp/qa/q5753157.html
もっと問題なのは、書いている最中には、自動改行が見えないことだ。結果的に自動改行されるが、書いている最中には、どこで改行されるのか、さっぱり見当がつかない。自動改行されたあとで、送信後に、結果がわかるだけだ。相当、うさんくさい。
結論
以上をまとめると、どうやっても、うまい方法はないようだ。
・ リッチテキスト形式では、汎用性が狭い。
・ テキスト形式では、勝手に改行される。
・ Thunderbird は、手間がかかるわりに、改行が事前に見えない。
こんなことなら、容量は少なくても、エキサイトメールの方がマシかも。 (^^);
だけど、エキサイトメールは、ログインのときに、ちょっと手間がかかる。
それにしても、goo メールはよかった。駄目になってしまったのが、実に惜しい。
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ま、結論としては、普通の有料メールをメインに使うのがベストだろう。
あとはまあ、たまにエキサイトメールを使うぐらいか。
大量に使うならば、多少の不便を我慢して、Thunderbird と Gmail の組み合わせかな。
[ 付記 ] ( Gmail とエンコード )
Gmail でどうしてこういう問題が起こるかというと、次のことがあるらしい。
「 1行の文字数が125文字以内の場合7bitで送信し、1行の文字数が126文字以上の場合base64で送信する」
→ 出典
Gmail でテキスト形式書くと、赤い下線が引かれることがあるが、それはこのことに対応しているのだろう。
【 後日記 】
「リッチテキストでは汎用性が狭い」と先に述べた。
しかし、よく考えると、リッチテキストとは「 HTML メール」のことであり、それには、txt メールも付属するはずだ。( txt メールが本文であり、HTML メールは添付ファイルの形。)
だから、「リッチテキストでは汎用性がない」ということは、必ずしも成立しない。相手が HTML メーラーではなくても、ちゃんと文字は読めるのだ。
だとしたら、原則、リッチテキストをつかうことにすればいい。その場合は、勝手に改行される問題も起こらない。
( ※ 改行が消失する問題については、不明・未確認。)
ただ、リッチテキストを原則とする方針だと、一部の人々からは嫌われるかもしれない。「うざいやつだ」と思われるかもしれない。
その点を覚悟しておけば、リッチテキストを使うという方針は、悪くはない。リッチテキストを使うことで、自分は何も困ることはないし。(メールを受け取った相手の一部が困るだけだ。……客商売では、こんな高圧的なことはできないが。 (^^); )
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[ オマケ ]
au one メールは、ケータイで au を使っている人には、便利だそうだ。ログインなどが簡単にできるという。ただし Thunderbird で使うことはできない。
→ au oneメールの長所と短所
Thunderbird なしで使うなら、Gmail ではなく、livedoor メール か、au one メールですね。 Gmail は (私の環境では)やたらと動作が重い。簡易 HTML モードならば軽いが、簡易 HTML モードは改行がおかしくなるから、駄目だ。どうせ簡易 HTML モードが駄目なら、au one メールでもいいかも。(上記の長所と短所をわきまえれば。)
ま、いずれも、長所も短所もある。いろいろ勘案して、どれを取るかという選択になるだろう。
【 後日記 】
Gmail が重たい件については、Gmail の側に問題があるとわかった。ブラウザを Firefox 3.5 から 3.6 に変えても駄目だ。ブラウザを Google Chrome や MS-IE に変えれば大丈夫だが、それもいつまで大丈夫かわかったものではない。 livedoor メール や、au one メールなら、当面は大丈夫だが、それもいつまで大丈夫かわかったものではない。
要するに、Gmail という アプリそのものが、根本的にイカレている。それも、4年以上前からだ。いまだに直っていない。となると、Gmail そのものを諦めた方が良さそうだ。この件は、次項で述べる。
→ Gmail 「読み込み中」で止まる (次項)
※ なお、ブラウザから Web メール として使うのでなく、Thunderbird から使うのであれば、問題はないようだ。ただし、その場合は、最初から Thunderbird で使うべきだ。いずれにせよ、Web メール としては、 Gmail は使わない方がいい。危険すぎる。
《 注記 》
「 Thunderbird から使うのであれば、問題はないようだ」と述べたが、そうでもないらしい。本項で述べたような問題(改行の問題)はないが、「受信できない」という根本的な問題がときどき起こるらしい。下記のコメント欄に、ユーザーの報告がある。
→ 「 Gmail は やめよ」(コメント)
結局、Web メール としても駄目だし、POP3 受信でも駄目。Gmail はやめたほうがいい。
2010年04月09日
過去ログ
※ 実は、自動改行のところがちょっと不細工になる。自分の文章は問題ないが、引用文が不細工になる。メールが1行40字に設定されている場合、引用文の冒頭に
> 1234
というふうに > という文字が追加されるので、1行当たりの文字数がオーバーしてしまう。そこのところが40字で改行されるので、1行が2行に分断される。
しかしまあ、引用文なんて、熟読はしないから、どうでもいいだろう。たいした問題ではない。
その点、他のソフトでは、本質に関わる大問題があるから、やめた方がいい。
というわけで、Gmail を使うなら、Shuriken がベストだ、と言っておこう。
※ Shuriken で Gmail を使う方法は、ググればすぐに見つかる。