それから約3カ月後、鞘師が現れたのはまさかのBABYMETALのステージ。そこでは、歌うことなくダイナミックに踊る姿がありました。
そして、鞘師は6月30日、再びBABYMETALのサポートダンサーとしてイギリスの音楽フェス『グラストンベリー・フェスティバル2019』にも出演。ここでもまた、大観衆を前に圧巻のダンスを見せつけたのです。
鞘師とSU-METALこと中元すず香は、幼少期を広島で過ごしており、名門「アクターズスクール広島」でともにダンスや歌のレッスン積んできた、いわば幼なじみ。中元が一学年上ですが、スクール内では同じユニットに所属したこともあり、良きライバルといった関係です。
その後、モーニング娘。とBABYMETALとで別々の道を歩むわけですが、ここにきて満を持しての邂逅。まさに漫画のような展開です。
とはいえ、鞘師がBABYMETALのサポートダンサーを務めることについては、いろいろな意見もあるでしょう。特に、モーニング娘。時代に鞘師が好きだったというファンにしてみれば複雑な部分もあると思います。
わざわざモーニング娘。を卒業してダンス留学をしたのだから、別のグループで活動するのではなく、1人でゼロからステージを作り出してほしい。既存の楽曲のダンスを踊るのではなく、もっと独創的なダンスを見せてほしい――そんな声が聞こえてくるのも事実です。
ただ、グラストンベリーの舞台で心底楽しそうにただただ無心に踊る鞘師の姿を見ていると、「ああ、鞘師は単純にダンスが好きなんだ。とにかく踊っていたいんだ」という気持ちになってくるのです。