治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

治ってほしいという気持ち

2017-10-05 08:58:58 | 日記
相模原事件が起きたとき、「障害者を虐殺せよというのは障害者に治れという人たちと同じ発想」と吹き上がった人たちがいて、猿烏賊頭の歪みの奥の深さを知りました(ほめてません)。

例えば山中教授はリウマチの人に治ってほしいと思いながら治療をしてきたわけですが、治したい、という志は「リウマチ患者虐殺」には全く結びつきませんよね。っていうか対極ですよね。

ひどい被差別の歴史が長いハンセン氏病。それを治るものにした人たちがいたわけですが、その人たちはハンセン氏病の患者さんを虐殺するのではなくなんとか生きてできるだけよき生を享受してほしいと思ったからこそ治したいと思ったのではないですかね。

癌もしかり。

「治したい」と思う人と「虐殺したい」という人は対極にいるのに、それが一緒に見えてしまう猿烏賊脳内フィルター。

不思議です。

ひとつ確かなのは

そんなもんにつきあってられるか!
勝手にいじけてろ。
その間にこっちは治る人を増やすからね。

です。
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それぞれの治ると治らない (ふうりん)
2017-10-05 17:17:51
治ってほしいと思った娘の食物アレルギー。普通の食べ物で死にかけるのは不便だった。完全除去から10年かけて食べても平気になったので治ったとした。経年変化でよくなっただけではない。食物アレルギー治療として生活指導や経口免疫療法を医療で受けたけど、発達障害はなんかあったら来てくださいだったから他を探した。アレルギー体質も発達障害も生まれつきで不便なところをなんとかしたかっただけ。花風社のアプローチに神経系を育てる手ごたえを感じている。今娘に消えていった過敏性やパニックのことを聞いても覚えていないでそんなだったの?と笑っている。娘を見ていて欠けがえのない特性が消えてしまったとは到底思えない。このブログに出てくる治るはそれぞれの経験に基づいている。

治るって言うなの人は、どうやって生きていくかが一番大事じゃないのかな。エビデンスのある標準療育?の中で抜け駆けしようと大事なことは隠してトンデモパトロールに精を出しているのかな。ご苦労なことで。治らないと現状維持は支援者や親の手柄で、大変なのは本人の障害が重いせいでたまたまそうなって苦労してるのに社会の理解が足りないらしい。人それぞれ。でも義務教育の先生は別。頑張らせてはいけないや受容してあげましょうは教育現場の怠慢や思い込みから出るセリフでなんのためにもならない。言われた時には、決められたことをできるように努力させてほしいと伝えるべき。すぐに言い返す必要があるので治るが勝ち!は心構えに役立つ。

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