【野球】佐久長聖まさか7回コールド初戦敗退 松商学園・鈴木が5安打完封2019年7月10日 紙面から
青森で新たに開幕して、17大会、109試合があり、長野では松商学園が昨夏代表の佐久長聖との注目対決を7-0の7回コールドで制し、3回戦に進出した。7年連続で決勝進出していた佐久長聖は、初戦敗退。愛知では、昨秋8強の栄徳が昭和に10-0で6回コールド勝ち、昨夏に続く出場を目指す愛知産大三河も3回戦に進出した。 相次ぐ選手の故障に苦しむなど昨秋、今春の県大会出場を逃した松商学園が、隙のない試合運びで強豪対決を制した。先発の鈴木健介(3年)が7イニングを無失点に抑えれば、打線も11安打7得点と、投打がかみ合った。 ノーシードで臨み、早々に夏連覇を狙う相手と激突したが、終わってみれば7回コールドで圧倒。足立修監督は「気の抜けない戦いだったが、まさかこんな展開とは」と驚きを隠さなかった。 立役者となったのは、身長183センチの右腕・鈴木だ。これまで腰や肘の度重なる故障に苦しめられてきた背番号11は、大一番の先発に「県大会すら出ていない自分たちは挑戦者。やってやる」と奮起。公式戦の登板は3回目でも、最速140キロ超を誇る直球を強気で投げ下ろした。 打線の援護も力に変えた。1点リードで迎えた3回無死二塁、2番・清水の2点本塁打で「気持ちが楽になった」。二枚看板を形成する塚本が控えていても「マウンドでは自分がエース。最後まで投げる」と集中し、散発5安打に封じた。 浜松市の中学を卒業後、甲子園を目指して春夏通算52回出場の松商学園に進学した。最後の夏、2年ぶりの甲子園への思いはひとしお。「一つずつ戦い、最後の夏を投げきりたい」。やっと活躍の場を得た右腕の力で、伝統校に勢いが生まれそうだ。 (高畑章)
◇長野大会▽2回戦(県営上田) 松商学園 0120130―7 佐久長聖 0000000―0 (7回コールドゲーム) (松)鈴木-森田 (佐)北畑-有木 本塁打 清水(松) ▽2回戦 東海大諏訪 8-1 上田東 松商学園 7-0 佐久長聖 松本深志 5-2 中野西 伊那弥生ケ丘 6-0 屋代 松本国際 3-2 長野商 上田西 7-0 県長野 篠ノ井 4-1 大町岳陽 長野日大 4-3 野沢北 須坂 8-4 松本県ケ丘 東京都市大塩尻 12-1 岡谷東
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